ポタラ・カレッジ齋藤保高の個人サイトです。チベット仏教の伝統教学について、質の高い情報を提供します。

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8月28日(火) 昨日帰国しました

27日夕方に帰国しました。
今回は久しぶりに北インドのダラムサラを訪れ、中でもゲルク派密教最高格式の道場ギュトゥー寺で学修ができて、とても善かったと思います。これも本当に、多くの皆様のお蔭です。
いずれ、レポートや写真をまとめ、本サイト等で発表できればと考えています (こちらです)。

14 Aug. Tue. From D`sala

Ima Dharamsala desu. Kyapje Lochu Rinpoche ni Haietsu shi, Sang-De-Jik-Sum Munlam no Lung wo sazukete itadaki mashita. Rinpoche ha ogennkisou desu. Gen Yeshe ha ashi ga sukoshi owarui keredo, ogennki desu.
Tshenny Tatshang no Geshe Kalsang Damdul nimo omenikakari mashita.
McLeod Ganj niha, konya made taizai. Asu, Lower D`Sala no Gyuto Tatshang he utsuri masu.

8月 8日(水) 月末までインドへ行きます

今週金曜から、主に個人的な学修のため、インドへ行ってきます。帰国は、27日頃の予定です。
今回は、親近行を実修するわけではないので、ちょっと気楽です。​内容については、戻ってから、このサイトなどで御報告​します。

旅行中、ブログのアップは、たぶんできないと思います。しばらく更新が滞ってしまうことになり、申し訳ないです。
皆様も、楽しい夏休みをお過ごしください。ではまた、月末に。

8月 7日(火) 明日から夏季休講

ポタラ・カレッジ東京センターの定期講習は、8日(水)から21日(火)まで、夏季休講となります。
その間に、7月15日の記事で紹介したとおり、夏季集中講座「ロジョン」と「量評釈第二品」を実施します。
名古屋教室は、18日(土)です。

8月 6日(月) 射庭一嘉展の御案内

暑さにかまけて、またまた長期間ブログ更新をサボってしまい、申し訳ありません。

さて、まだ少し先なのですが、ポタラ・カレッジ会員で日本画家の射庭一嘉さんの個展があります。インドやスリランカなどで描いた、仏教をテーマとした作品が中心だそうです。
射庭さんは、チベット仏教の熱心な実践者。ただの静物画でも仏の世界を表現できるようになるまで精進したい・・・とおっしゃっていました。

射庭一嘉展

8月27日(月)~9月1日(土) 画廊宮坂(銀座)にて。
詳しくは、こちらを御覧ください(フェースブックのアルバムが、別ウィンドウで開きます。その中にある右の画像をクリックすると、会場の地図等を御覧になれます)。

7月20日(金) 初転法輪法要

週末7月21日(土)は、名古屋教室を担当させていただきます。
内容は、午後1時から「チベット仏教入門」、3時15分から「金剛薩埵の浄化法」です。

22日(日)は、東京センターで午後6時45分から、ガワン先生を導師に「初転法輪御縁日法要」を厳修します。お釈迦様が最初の説法をなさったというチベット暦6月4日は、今年だと新暦の7月23日になりますが、日曜に合わせて一日早く実施します。
どなたでも自由に参加できますから、是非いらっしゃってください(『チベット仏教 常用経軌集』をお持ちの方は御持参願います)。

なお同日、関西ではクンチョック先生担当の大阪教室があります。


7月15日(日) 夏季集中講座

しばらくブログ更新をサボっているうちに、7月も半分過ぎてしまいました。
8月は、ポタラ・カレッジ東京センターで、恒例の夏季集中講座があります。

まず8月11日(土)・12日(日)、クンチョック・シタル師の担当で、「ロジョン 利他心の訓練」。
私たちの自己中心的な心を菩薩の利他心へ転換してゆく秘訣として、 中興祖師アティーシャ大師から伝えられたチベット仏教の心の訓練法を、「ロジョン」といいます。その中でも、ゲシェー・チェカワの『七義ロジョン(ロジョン・トゥンドゥンマ)』は、最もよく整理されたロジョンの教誡として有名です。
今回の集中講座では、『七義ロジョン』の教えをもとにして、利他心を育む訓練を分かりやすく解説します。こうした内容は、顕密共通の道のエッセンスであり、密教の灌頂・伝授を受ける準備としても欠かせません。

次に8月18日(土)・19日(日)、ガワン・ウースン師の担当で、「量評釈第二品 前世・来世の論証」。
『量評釈』は、インドの仏教論理学を大成した論師ダルマキールティの主著です。その中でも「量成就品第二」は、仏教教理の要点を論理的に証明しているため、実践者にとっても大変役にたつ内容といえるでしょう。
今回の集中講座では、「量成就品第二」のうち、前世・来世を論証する箇所を紐解きます。輪廻転生は、仏教の修行者にとって、克服すべき望ましくない在り方です。しかし、自己の現実として前世・来世の存在をきちんと受け入れなければ、本格的な修行の道は開けません。現在の五感によって直接知覚できない前世・来世の存在を、論理的に理解・納得することは、実践修行の裏付けとして非常に有意義だと思いす。

7月 3日(火) 7月6日はダライ・ラマ法王の御誕生日

あっという間に7月、一年の半分が過ぎてしまいました。本当に早いですね。

さて、前にもお知らせしましたが、7月6日(金)午後6時30分からポタラ・カレッジ東京センターで、「ダライ・ラマ十四世法王猊下御誕生日慶祝・御長寿祈願法要」を厳修します。
どなたでも自由に御参加いただけますので、是非お気軽にいらっしゃってください。皆で一緒に法王の御誕生日をお祝いし、御長寿をお祈りしましょう(予約不要)。

6月23日(土) 明日は定例法要

6月24日(日)午後6時45分から、ポタラ・カレッジ東京センターで、クンチョック先生を導師に「定例法要」の上師供養を厳修します。
このあいだ「サカダワ法要」のとき、私が「次の法要は、7月6日、ダライ・ラマ法王のお誕生日です」と御案内しましたが、それは「特別な法要」という意味です。間違いやすい言い方になってしまい、申し訳ありません。
普段の定例法要も、今月はお休みにせず実施しますので、御都合のよい方は是非いらしてください。

なお24日は、ガワン先生担当の大阪教室もあります。

6月19日(火) 8月の集中講座

ポタラ・カレッジ公式サイトのトップページに、7月の行事の御案内をはじめ、8月の予定、秋からの定期講習新コースの予告などを掲載しました。
こちらを御覧ください。

東京センター定期講習は、8月8日(水)~21日(火)の間、夏休みとなります。
休講期間中に、夏季集中講座を次のとおり実施します。
8月11日(土)・12日(日)七義ロジョンの解説」 自己中心的な心を菩薩の利他心へ転換してゆく訓練。クンチョック・シタル師担当。
8月18日(土)・19日(日)量評釈第二品の解説」 前世・来世の存在を仏教論理学の枠組みから考察。ガワン・ウースン師担当。

秋からの新コースについては、また改めて詳しく紹介したいと思います。
私の担当では、金曜午後7時~「チベットの般若心経」、日曜午前11時~「ヤマーンタカ一尊成就法広本儀軌講読」を予定しております。いずれも、通信受講併用方式で実施します。

6月13日(水) 7月の行事

もう6月も中旬、早いですね(笑)。そこで、7月のポタラ・カレッジ東京センターの予定を、紹介しておきましょう。

まず、7月6日(金)は、ダライ・ラマ法王猊下のお誕生日です。当日の午後6時30分から、「ダライ・ラマ法王御誕生日慶祝・御長寿祈願法要」を厳修します(この日の定期講習「修習次第」は、休講となります)。

次に、7月16日(月・祝)には、クンチョック・シタル先生の担当で夏季特別講習を実施します。時間は、午前11時から午後5時。テーマは、「カーラチャクラの二次第の概要」。パンチェン・ラマ三世ペルデン・イェシェー大師による祈願文をもとに、「カーラチャクラ」の生起次第と究竟次第を概観します(四部タントラいずれかの灌頂または許可灌頂を受けている方が対象です)。
生起次第の要点は、曼荼羅最勝王・羯磨最勝王・滴の瑜伽・微細瑜伽という「四支の金剛瑜伽」です(「カーラチャクラ行法次第」のページ参照)。
究竟次第の要点は、再取・禅定・調息・持風・随念・三昧の「相合六支」です。これを簡単に整理すれば、最初の二支を通じ、空色によって三十二相八十種好を具足した仏身を成就します。次の二支を通じ、風に自在となり、仏語の一切相を成就します。最後の二支を通じ、不変楽によって仏智を成就するといいます。
「カーラチャクラ」大灌頂を受法した方は、「六座グルヨーガ」を修行しつつ余裕があれば、生起次第の実践に入ることも可能です。もちろん、必ずそうしなければいけないわけではありませんが、少なくとも知識として二次第の行法内容を学んでおくのは、大変有意義なことでしょう。また、他の密教の修行を実践している方にとっては、それとの比較対照という意味で、役にたつ内容ではないかと思います。

そして、7月22日(日)午後6時45分からは、「初転法輪御縁日法要」を厳修します。お釈迦様が最初の説法をなさったチベット暦6月4日は、今年の場合、新暦の7月23日になります。一日早いですが、日曜日ということで、22日に法要を実施します。

6月 6日(水) サカダワに思ったこと

トップページ冒頭の一行メッセージ、4日限定で「本日はお釈迦様の御縁日です」と出しておくつもりでしたが、深夜に更新をすっかり忘れ、5日の昼すぎまで残ってしまいました。申し訳ありません。
「月曜は休暇だから、日付の変わる頃に更新できるだろう」と思っていたけれど、ちょっと甘かったですね。その時間帯に用事があったせいもありますが、サカダワの御縁日ということで、昼に成就法や諸儀軌をいろいろ広作法で修法したため、どっと疲れが出たせいでもあります。
日頃は講義や執筆に忙しいからと、ついつい略作法で最低限の修行しかやらないから、そういう情けないことになってしまうのです。広作法の成就法をはじめ、自灌頂、開眼、護摩などの修法に、もっともっと当たり前のように慣れ親しんでゆかなければいけないな・・と痛感しました。
せっかく大阿闍梨チャンパ・リンポチェ師という密教事相の大家のもとで学修させていただいたのだから、少しでもリンポチェを見習い、実修に精進しなければいけません。
そんなわけで思い出したのが、リンポチェ御愛用の古い金剛鈴。把手の五鈷の部分が、摩耗して丸みを帯び、鈍い光沢を放っていました。そんな風になるまで、法具を使い込んでみたいものですね。

6月 4日(月) お釈迦様の御縁日

昨日ポタラ・カレッジ東京センターで厳修された「サカダワ法要」には、大勢の方々が御参加くださり、とてもよかったと思います。皆様の功徳に随喜します。

さて本日6月4日は、チベット暦で4月15日、お釈迦様の御誕生・成道・入滅の御縁日です。
この日は、善業でも悪業でも、何万倍にもなるといいます。ですから、なるべく善い行ないを心がけ、読経や真言念誦などの功徳を積むとよいでしょう。
お釈迦様の御真言は、「ティヤター・オーン・ムニムニ・マハームナイェー・ソーハー」です。

5月30日(水) 7月からの朝日カルチャーは「ラムリム」

クンチョック先生と私で担当している朝日カルチャーセンター新宿教室の「チベット仏教と瞑想」。7月から9月の講座は、「ラムリム」がテーマです。
初回(7月23日)は、私がラムリムの概要について説明します。後の二回(8月27日・9月24日)は、クンチョック先生がラムリムの瞑想を実践指導します。
チベット仏教の教理・実践体系として大切な「ラムリム」の教えを、分かりやすく学び体験できる機会になればと思います。
詳しくは、こちらを御覧ください。
※ 今期は、残念ながら開講中止となりました。申し訳ありません。

5月21日(月) サカダワ入り

本日は日蝕、そしてチベット暦ではサカダワ入りです。
お釈迦様の御誕生・成道・入滅の御縁日であるチベット暦4月15日は、今年の場合、新暦の6月4日にあたります。
ポタラ・カレッジ東京センターでは、その前日、6月3日(日)午後6時45分から「サカダワ法要」を厳修します。どなたでも御参加いただけますので、お気軽にいらしてください(予約不要)。
なお、5月27日(日)の定例法要はお休み致します(定期講習のクラスはあります)。

5月18日(金) 明日は名古屋教室

19日(土)は、ポタラ・カレッジ名古屋教室を担当させていただきます。
午後1時から「チベット仏教入門」、3時15分から「金剛薩埵の浄化法」です。
詳しくは、こちらを御覧ください。

5月15日(火) カーラチャクラ曼荼羅の写真

「カーラチャクラ」成就法の行法次第のページに、曼荼羅の写真を追加しました。ダラムサラ大乗法院の時輪堂に描かれている壁画です。

このページで紹介した成就法で観想すべき曼荼羅は、御身語心円満具足曼荼羅(同ページ一番上の写真)です。ただこれだと、最も重要な中心部の寸法が相対的に極めて小さくなってしまうため、時輪堂には、御心曼荼羅の部分だけを描いた壁画もあります(三番めの写真)。
御語曼荼羅の八葉蓮華や御身曼荼羅の三重蓮華は、御身語心円満具足曼荼羅の中に一つ一つ描くことができないため、時輪堂では別の壁画として描かれています(一番下の写真)。
成就法の修習では、これらを参考にしながら、御身語心円満具足曼荼羅の所定の位置に観想することになります。

※ なお、同ページ関連の写真は、こちらで大きいサイズのものが御覧になれます。facebookのアルバムが別ウィンドウで開くので、一覧の各写真をクリックすると、大画面で表示されます。

5月 5日(土) カーラチャクラの行法次第

久しぶりに、サイト本体の新コンテンツをアップしました。「カーラチャクラ」成就法の行法次第です。
これは、宗祖の直弟子であるケートゥプ大師がまとめた『カーラチャクラ御身語心円満具足曼荼羅成就法・プンダリーカ口伝』に準拠して、行法の流れを整理したものです。
2010年にアップした「ヤマーンタカの親近行」のページと同じように、行法の要点を列挙して流れを示しただけですから、これによって実際に修行できるわけではありません。それゆえ、灌頂受者限定の非公開ページにはしていません。
ツォンカパ大師の『真言道次第広論(ガクリム・チェンモ)』などで無上瑜伽タントラの基本を学んでいれば、このページのような行法の流れを見ただけで、修行の内容を大まかに把握できます。
今回「カーラチャクラ」についてこれをアップした理由は、ダライ・ラマ法王が世界各地で「カーラチャクラ」の大灌頂を厳修なさっていることから、この教えに対する関心が高まっているわりに、生起次第の行法の流れはあまり知られていないからです。実際にこれを修行するかどうかは別にして、「カーラチャクラ」大灌頂を受法した方や、無上瑜伽タントラ一般を学修している方にとって、この内容を知っておくことは無駄でないと思います。

5月 1日(火) 連休集中講座「量評釈の解説」

私が担当した連休集中講座「ラムリムの順観と逆観」、お蔭様で無事に終了致しました。熱心に受講してくださった皆様へ、心から感謝します。これを契機に、顕密に渡る「ラムリム」の理解を一層深めていただければ、とても素晴らしいと思います。

さて、連休後半の5月4日(金・休)・5日(土・祝)には、ポタラ・カレッジ東京センターで、集中講座「『量評釈』第二品の解説」があります。時間は、両日とも午前11~午後5時。ガワン・ウースン師の担当です。
『量評釈』は、インド仏教論理学の大祖師ダルマキールティの主著として有名ですが、その中でも「量成就品第二」は、解脱や成仏の可能性を論証するというテーマを扱っています。それゆえ、論理学・認識論の枠組みを超えて、仏教哲学の理解を深めるうえで不可欠な内容と位置づけられるでしょう。

4月27日(金) 関西の集中講座の講義内容

関西の連休集中講座「チベット密教の概要とカーラチャクラ」について、担当のクンチョック先生自身と阿門朋子さんがまとめた講義内容の詳しい紹介があるので、ここにそのまま掲載します。

1日目 (5月4日)
チベット密教全体の概要についての講義となります。
チベット密教は大乗仏教の体系の中でも、最も完成度の高い教えの一つとされています。心の浄化と変容を重視し、無上瑜伽タントラの実践では、エネルギーの流れを意識した瞑想などを行ないます。
今回は、私たちの心(意識)と身体の状態が分類されるレベル(粗いレベル、微細なレベルなど)、さらにそういった身体と心、エネルギーが、相互に関係している理論について説明します。
これは、チベット仏教の曼荼羅が表現しているものであり、灌頂を授かる際に必要な知識でもあり、他のタントラ密教にも同じく基本的なテーマとして流れているものです。
無上瑜伽タントラの実践では、身体と心を通るエネルギーを浄化し、私たちの苦しみになる澱みや濁りを取り除きます。
この実践法には二つの過程があり(生起次第と究竟次第)これを経て、私たちの現世における体験と存在のすべてを通じて、仏陀の覚りの境地、究極の状態へ至ることができるといわれています。

2日目 (5月5日)
二日目は、「カーラチャクラ」の教えについての講義となります。
カーラチャクラ・タントラは、チベット密教の教えの中でも、最も複雑で精緻を極めた教義とされています。
三つの特徴的な教理で構成され(「内・外・別」と呼ばれている)、外のカーラチャクラでは宇宙論(外宇宙)を説き、内のカーラチャクラでは私たち人間の心と身体の機能や成り立ちを説いています。
現在の科学にも通じるこの外宇宙と内宇宙の二つの現象をもって、外宇宙と私たち人間の心と身体のエネルギーの高度な相互関係が説かれた教義への理解を深めることは、浄化と変容を促し、智慧と慈悲の実践を確実に進めることができるでしょう。
今回は、伝説のシャンバラの地について、また世界平和と心の平和との関係についても触れ、ダライ・ラマ14世法王がこの教義に重きをおいて繰り返し「カーラ・チャクラ」の大灌頂を世界中で行なう意味も説明します。

4月25日(水) 関西の連休集中講座

ポタラ・カレッジ公式サイト等でお知らせしていますが、連休後半の5月4日(金・休)と5日(土・祝)には、大阪教室應典院)でクンチョック・シタル師の集中講座があります。二日間とも、午前11~午後5時です。関西での集中講座は、何年も前にクンチョック先生が奈良で行なって以来なので、かなり久しぶりです。
テーマは「チベット密教の概要とカーラチャクラ」。四部タントラの枠組みからチベット密教の特色を概観し、特にダライ・ラマ法王が世界各地で大灌頂を厳修なさっている「カーラチャクラ」について、その意味を分かりやすく紹介します。一般向の内容ですから、どなたでも御参加いただけます。
お問合わせ、お申込みは、TEL.03-3251-4090、info@potala.jpまで。

4月20日(金) 春からの定期講習スタート

いよいよ明日、21日(土)から、ポタラ・カレッジ東京センターの定期講習が始まります。
また、21日はクンチョック先生担当の名古屋教室、22日(日)はガワン先生担当の大阪教室があります。
22日の夕方には、東京センターで定例法要を厳修します。
今期もまた、仏教の学修に一層精進してゆきましょう!
東京・名古屋・大阪の定期講習の情報はこちらです。

4月14日(土) 連休集中講座「ラムリムの順観と逆観」

3月28日の記事でも触れましたが、ゴールデンウィークの冒頭、4月29(日・祝)30日(月・休)の二日間、ポタラ・カレッジ東京センターの集中講座「ラムリムの順観と逆観」を担当させていただきます。
言うまでもなく「ラムリム(道次第)」は、仏道修行の道筋を整理した体系ですが、それを順逆に瞑想する教誡は、ゲルク派の勝法といわれています。大阿闍梨チャンパ・リンポチェ師も、この教えをよくお説きになっていました。
「ラムリム」と聞くと、「顕教の内容だけで、密教は関係ないかな・・」と思うかもしれませんが、そうではありません。密教は、上士の修行である六波羅蜜を速やかに達成させる手段として、「ラムリム」の中に包括されます。
従って、有暇具足(修行できる境遇)から無学双運(無上瑜伽タントラ究竟次第による成仏)までを辿って観じるのが「ラムリム」の順観、反対に無学双運から有暇具足までを辿って観じるのが逆観ということです。
今回の集中講座では、拙著『チベット密教 修行の設計図』をテキストに用い、まずは逆観のプロセスで詳しく説明します。なぜ逆観かというと、「望ましい結果を得るために、どんな原因や条件を揃える必要があるか」という点をよく自覚できるからです。
そのうえで、順観と逆観の瞑想を具体的に紹介したいと思います。これは、顕密共通の道の修行として、大変効果のある実践だといえるでしょう。
今からでもまだ、受講お申し込み可能です。お問合わせ、お申込みは、info@potala.jpまで。

4月 9日(月) 朝日カルチャー講座のお知らせ

左がソメイヨシノ、右が山桜

「花まつり」も終わり、きょうは暖かな一日になりましたね。自宅の窓から眺められる桜も満開です。ソメイヨシノと山桜が並んでいるのですが、今年はほぼ同時に見頃となりました。これは珍しいことです。例年だと、開花時期が多少重なるものの、ソメイヨシノが見頃になると、山桜はかなり散ってしまいます。やはり冬が少し寒かったことと、関係があるのでしょうか・・。


さて、再来週の月曜(4月23日)の話ですが、朝日カルチャーセンター新宿教室で講義を担当します。チベット仏教の実践修行の基本として、「六加行法」の概要を平易に解説する予定です。
これは、「チベット仏教と瞑想」という短期講座の一環です。私が担当するのは初回で、あとの二回(5月28日と6月25日)は、クンチョック先生が瞑想を実践指導します。時間はいずれも、午後7時~8時30分。
「チベット仏教の教えや瞑想に興味はあるけれど、いきなりポタラ・カレッジに参加するのもちょっと・・」という方には、とりわけ最適な機会だと思います。
詳しくは、こちらを御覧ください。

4月 7日(土) 止の九住心

東京はソメイヨシノ満開ですが、夜桜見物で風邪をひく人が続出しそうな寒さですね。

さて本日は、春の集中講座「止観の理論と実践」の一日めでした。参加者の皆様、おつかれさまです。
止の九住心の復習には、
http://www.facebook.com/media/set/?set=a.254240224652244.59837.100001988068250&type=3&l=4ca3af7156
のアルバムを活用なさってください。
明日は、瞑想の実修も交えて、より具体的なお話になると思います。

4月 6日(金) チベット語入門コース

春からの定期講習」のページにも書きましたが、まったく初めての方を対象とする「チベット語入門コース」を、今年10月下旬から開講する予定です。曜日は、たぶん土曜になると思います。
しばらく「入門コース」を開講していなかったので、本当はこの春から始めたかったのですが、第2会場廃止の関係で今回は無理でした。そういう意味でも、秋には実現させたいと思います。
チベット語の勉強を始めたい方は、是非予定しておいてください。また、御知人にそのような方がいらしたら、お伝えいただければ有り難いです。

4月 5日(木) 春からの定期講習案内書

昨日、春からの定期講習の案内書・申込書を、会員・受講者の皆様へ郵送しました。
この案内書・申込書は、御請求があればどなたへもお送り致しますので、遠慮なくおっしゃってください(TEL.03-3251-4090、Eメールinfo@potala.jp)。

また、定期講習の詳しい情報を、ポタラ・カレッジ公式サイトへ掲載しました。ここをクリックすると、別ウィンドウで開きます。

案内書等の封入・発送や公式サイトの更新などは、全て会員の方々のボランティアによって支えられています。改めて、心より感謝したいと思います。

4月 3日(火) 集中講座「止観の理論と実践」

今週末、4月7日(土)・8日(日)の二日間、ポタラ・カレッジ東京センターで、春の集中講座 「止観の理論と実践」 があります。両日とも午前11時~午後5時、クンチョック・シタル師の担当です。
心を一点集中する「止」と、真理を洞察する「観」の瞑想について、概要を分かりやすく説明します。二日間のうち半日は、瞑想を実修する予定です。
今からでも、受講お申し込み可能です。お問合わせ、お申込みは、info@potala.jpまで。

4月 2日(月) 新コース「龍樹の、友人への手紙」

ポタラ・カレッジ東京センターの定期講習、もう一つの新コースを御紹介しましょう。「ナーガールジュナ 友人への手紙」。ガワン・ウースン師の担当です。
テキストの正式名称は、『勧誡王頌』といいます。これは、大聖者ナーガールジュナ(龍樹)が友人である南インドの王様のために説いた教えで、在家仏教徒としてのあるべき姿を示しています。チベット仏教の伝統では、在家信者のための入門書として、広く用いられています。
初心者向けの新規開講コースとして、一番のお奨めです!

ゲシェー・ソナム師の親近行入りに伴って第2会場を廃止した関係で、この春には、新コースを設定できる空き時間がほとんどありません。そのため、この「友人への手紙」は、通信受講専用コースとして開講します。
遠方にお住まいの方や、お忙しくて授業に出られない方にとっても、今回はチベット仏教の学修を始める善いチャンスだといえます。

4月 1日(日) 新コース「六座グルヨーガ儀軌講読」

早くも4月ですね。
去年秋からの定期講習の授業は、昨日までで全部終わりました。
私の担当コースの中では、26日に書いたように、「グヒヤサマージャ成就法広本講読」が内容的に完結しました。

今春からは、同じ時間帯(日曜午前11時~12時30分;通信受講併用)で、「六座グルヨーガ儀軌講読」を開講します。これは、半年間で完全に終わらせます。
無上瑜伽タントラの大灌頂を受けてから、最初の課題となるのは、「三昧耶と律義の保持」です。それを具体的に実践するのが、「六座グルヨーガ」にほかなりません。生起次第や究竟次第のベースとなる、大変重要な内容です。
今回の新コースでは、じっくり半年間をかけ、「六座グルヨーガ」の行法を徹底的に解明したいと思います。もちろん、菩薩戒と三昧耶戒の内容も考察します。
初回は、4月22日(日)です。無上瑜伽タントラ灌頂受者の皆様の御参加を、心よりお待ちしております。通信受講併用コースですから、お忙しくてなかなか授業に出席できない方や、遠方の方も大歓迎です。

それ以外の私の担当コース、「真言道次第広論(ガクリム・チェンモ)」と「修習次第」は、今までの内容の続きを同じ時間帯で実施します。21日(土)と27日(金)からの再開です。

いずれのコースも、形ばかりの余計な妄分別を抜きにして、教えのエッセンスに迫ってゆけるような機会にしたいと考えています。
一周忌にあたって思い返すに、大阿闍梨チャンパ・リンポチェ師が私に教えを授けてくださったやり方は、まさにそのようなものでした。リンポチェに遠く及ばないのは当然としても、そのような精神は、自分も是非見習いたいと思います。

3月28日(水) 「チベット密教 修行の設計図」重版

チベット密教 修行の設計図

しばらく品切れだった拙著『チベット密教 修行の設計図』(春秋社)が、今月ようやく重版されました。予定より遅れてしまい、申し訳ありません。
出版元サイトの紹介ページはこちらです。
現在、書店店頭でのお取り寄せ、オンライン書店での購入、出版社への御注文とも可能です。ポタラ・カレッジ東京センターでも取り扱っております。
この本は、チベット仏教の教理・実践を筋道立てて理解できる入門書です。特に「中身をよく知ったうえで実修したい」という方にお奨めします。
各章ごとに、そのテーマについてより詳しく知るための図書を紹介していますが、今回の重版時に新しい情報も入れて改訂しました。

本書をテキストとして、ポタラ・カレッジ東京センターで4月29日(日・祝)と30日(月・休)に、私の担当で集中講座「ラムリムの順観と逆観」を実施します。
初心者の方にも分かりやすいように、チベット仏教の枠組みを平易に説明し、その修行段階を順逆に観じる瞑想を紹介したいと思います。

3月26日(月) 「グヒヤサマージャ成就法広本講読」終了

昨日、私の担当している定期講習「グヒヤサマージャ成就法広本講読」のコースが終了しました。ちょうど一年かかったことになります。
宗祖ツォンカパ大師があらゆる仏法の頂点に位置づけた「グヒヤサマージャ」聖者流。それを私たちが修行するとき、最も中心となる儀軌が、この成就法広本です。生起次第解説書、灌頂儀軌、護摩儀軌などは全て、成就法広本を一応理解していてこそ、正しく読み解けるのです。

このように素晴らしく貴重な法を、私のごとき鈍根の者が曲がりなりにも講義し得たのは、偉大なラマたちの計り知れない御恩のお蔭です。
2006年夏に大阿闍梨チャンパ・リンポチェ師の御自坊で「グヒヤサマージャ」二次第の教えを受けたとき、成就法広本も伝授していただいたのが、ついこのあいだの出来事のように思い出されます。

今回コースを受講された方々は、私の説明が拙くて理解しにくいところも多かったかもしれませんけれど、とにかくこのテキスト自体は本当に素晴らしいものですから、御自身の宝として大切に活用して欲しいと思います。
教室で受講してくださった方も、通信受講で参加してくださった方も、全ての受講者の皆様に心より感謝します。皆様のお蔭で、私も随分勉強になりました。

3月22日(木) チャンパ・リンポチェ一周忌

大阿闍梨チャンパ・リンポチェ師

3月22日は、大阿闍梨チャンパ・リンポチェ師の一周忌にあたる御縁日です。
チャンパ・リンポチェは、ポタラ・カレッジにとっても私個人にとっても、極めて恩深い根本ラマです。
直接教えを受けられた方々は、この機会にリンポチェの御恩を想起し、教えどおり学修に精進することを、改めて心掛けるようになさってください。私自身も、甚だ微力ながら、少しでもそのようにできればと思っています。

御縁日にあたり、リンポチェの御遺徳を偲ぶため、思い出のお写真の数々をまとめてみました。
ここをクリックすると、別ウィンドウで開きます。アルバムが開いたら、写真をクリックして拡大表示できます。
これはフェースブックのアルバムですが、アカウント登録していなくても、誰でも御覧になれます。
今まで公開していないお写真も、かなりあります。

3月20日(火) 六座グルヨーガのコース

16日の記事に書いたとおり、本日はクンチョック先生の特別講習「カーラチャクラの六座グルヨーガ」がありました。
受講者の皆様、お疲れ様でした。「暑さ寒さも彼岸まで」というように、暖かい晴天に恵まれ、とてもよかったと思います。
大灌頂を受けた後で一番大切な修行は、まずもって「六座グルヨーガ」ですから、今日学んだ成果を是非実践に生かしてください。

無上瑜伽タントラ共通の「六座グルヨーガ」と菩薩戒・三昧耶戒については、4月からの定期講習で私が担当する新コース「六座グルヨーガ儀軌講読【通信受講併用】」でも、諸註釈を参照しながら詳細に学ぶことができます。チベット語を勉強していなくても大丈夫です。
講義内容や受講方法など、御不明な点があれば、何でも遠慮なくお問い合わせください。

3月16日(金) カーラチャクラの六座グルヨーガ

来週の火曜(3月20日)春分の日には、ポタラ・カレッジ東京センターで、特別講習「カーラチャクラの六座グルヨーガ」を実施します。担当は、クンチョック・シタル師です。無上瑜伽タントラの灌頂を受けていれば、どなたでも参加できます。特に、ダライ・ラマ法王猊下の「カーラチャクラ大灌頂」を受法した方にはお奨めです。
カーラチャクラ独特の六座グルヨーガと、無上瑜伽タントラ共通の六座グルヨーガの両方を、対照しながら分かりやすく説明する予定です。御案内は、こちらを。

3月12日(月) サイト開設2周年

本日は、この個人サイトを始めてから、ちょうど二年めにあたります。
去年は一周年だったわけですが、震災の翌日だから、それどころではありませんでした。
それにしても、この二年間、本当にいろいろなことがありました。しかし、世間がどんなに変化しても、仏教の素晴らしい真価は決して失われません。
だからこのサイトは、細々ながらも、長く続けてゆきたいと思います。激動の世の中で確かな拠りどころとなる仏法を、インド-チベットの伝統教学に則し、分かりやすく紹介してゆければと考えています。
御覧になってくださる皆様に、心より感謝いたします。これからも、どうかよろしくお願いします。

3月 8日(木) ダラムサラの祈願大祭

本日は、祈願大祭(ムンラム・チェンモ)の中心となる神変の御縁日です。
それにちなんで、1996年にダラムサラを訪れた際に撮った祈願大祭の写真を、アルバムにまとめてみました。最新の状況ではありませんけれど、亡命社会で伝統を継承している様子が見て取れるのではないかと思います。
ここをクリックすると、別ウィンドウで開きます。アルバムが開いたら、写真をクリックして拡大表示できます。
これはフェースブックのアルバムですが、アカウント登録していなくても、誰でも御覧になれます。
5日に書いたとおり、今夜ポタラ・カレッジ東京センターでも、祈願大祭の法要を行ないます。

3月 6日(火) 静岡センターの法会

今週の金曜(9日)、チベット暦正月と祈願大祭にちなんだ法会を、ポタラ・カレッジ静岡センターで実施します。時間は午後1時30分からで、今回は私が担当いたします。
静岡センターには多くの仏様が安置されているので、まずトルマ供養などを少し修法してから、参加者の皆様と読経のお勤めをし、簡単なお話をさせていただきたいと思います。
どなたでも参加できますので、お近くで御都合のよい方は、是非いらしてください。静岡センター(チベット仏教・静岡教会)の所在地は、静岡市葵区新富町2-23-2です。お問い合わせは、東京センター(TEL.03-3251-4090)にて承わります。
なお、当日よるの東京センター定期講習「修習次第」は、通常どおり実施します。

3月 5日(月) 祈願大祭法要

いつの間にか三月になってしまった感じですね(笑)。
さて今週の木曜(8日)は、チベット暦で1月15日、祈願大祭(ムンラム・チェンモ)の御縁日です。
ポタラ・カレッジ東京センターでは、当日のよる7時45分から、「祈願大祭法要」を厳修します。お釈迦様の降魔の偉業に随喜して功徳を積む機会です。どなたでも御参加いただけますので、御都合がつけば是非いらっしゃってください(予約不要)。
詳しい御案内は、こちら

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