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8月31日(木) ポタラ25周年お祝い会

ポタラ・カレッジ25周年のお祝い会を、9月9日(土)午後7時から行ないます(大体2時間弱ぐらい)。場所は、新橋や虎ノ門から近い、インド料理のお店です。
5年前の「20周年」のように大がかりな貸切パーティではなく、親睦のための気軽な食事会です。御興味のある方は、メール等でお問い合わせくだされば、詳細をお知らせします。参加のお申し込みは、9月8日(水)までです。

8月16日(水) ヤマーンタカ 一尊砂曼荼羅

30年前に来日したゾンカル・チューデ寺(南インドカルナタカ州フンスール、ギュメー寺の近くに再建されたゲルク派寺院)の僧侶たちが、山形市の中央公民館で行なわれた行事(日本文化デザイン会議'93山形)で作壇した「ヤマーンタカ(金剛バイラヴァ)一尊」砂曼荼羅です。現在も大変良好な状態で保存されています。
私自身、これの存在は全然知りませんでした! チベット仏教書の翻訳などを数多く手がけていらっしゃる三浦順子さんが、最近facebookに投稿されたのを拝見し、本当に驚きました。「ヤマーンタカ 一尊」といえば、大恩師チャンパ・リンポチェから大灌頂を授かったのみならず、南インドの大本山デプン寺境内にあるリンポチェの御自坊で親近行、護摩、自灌頂を実修させていただいた本尊なのですが、砂曼荼羅は写真すら一度も見たことがありません。描かれた曼荼羅ならば、常日頃から目にしているけれど、最も格式が高いのは砂曼荼羅です。その実物を拝観できる機会は、絶対逃したくありません。
ところがこの砂曼荼羅は、建物の改修工事のため、間もなく撤去される予定といいます。もし引き取り手がいなければ、やむを得ず廃棄するしかないという話だったようですが、三浦さんの投稿やシェアされた方々のお蔭で、引き取り手の御縁が見つかったそうです。なので、もしかすると今後も拝観できるチャンスはあるかもしれません。
ただ、出来れば作壇された場所で拝みたいという思いもあり、8月12日(土)に公民館へ電話してみると、「今なら誰でも自由に見学できるけれど、いつまでそれが可能かは分からない」ということでした。ならば善は急げで、確実に拝観できる8月13日(日)に、急遽訪問することに致した次第です。三浦さんの御投稿に、心から感謝したいと思います。

ヤマーンタカ 一尊砂曼荼羅

ヤマーンタカ 一尊砂曼荼羅の全体
曼荼羅の方位でいうと、東南(やや東寄り)からの眺めです。
一尊の場合、四角い楼閣の中には主尊だけが安住するため、一般的なヤマーンタカ十三尊と比べて、曼荼羅の中心部はシンプルな構造になります。行法も、複雑な曼荼羅最勝王がないなど、わりと短時間で修行できる仕組みになっています。しかし本当は、主尊の行相の中に、十三尊(さらには、そのもととなる四十九尊)が全て集約されているし、主尊単独でありながら父母尊の本質も完全に具足しています。そうした要点を意識することで、修行の質は格段に深化します。つまり、表面上シンプルに見えるものの中に、物凄く奥深い内容が封印されている在り方を、この曼荼羅の中心部は物語っているわけです。

主尊の三昧耶形

主尊の三昧耶形
まん中の赤い縁取りが光背で、それに囲まれた青黒い地をよく見ると、金剛の立っている姿が見えてきます。これが主尊金剛バイラヴァのシンボルマークで、三昧耶形(さんまやぎょう)といいます。砂曼荼羅では、諸尊を三昧耶形で表現するのが一般的です。

楼閣の壁と上部構造

楼閣の壁と、その外側や上部構造
楼閣の南西の角の部分。壁は、内側(この写真では下)から青・緑・赤・黄・白の順でで五重になっています。そのすぐ外の赤い部分は、壁の下部を濡れ縁のように囲む台で、供養の女尊たちが供物を捧げています。その外側は、壁の上部の装飾が三層あり、さらに一番外の白い部分が屋上のフェンスとなります。屋上には、風にたなびく旗指物みたいな飾りがあります。

門と鳥居櫓

門と鳥居櫓
楼閣の南の面。壁が直角に何度も屈曲しているところが門、その外(この写真では上)に鳥居櫓があります。鳥居櫓(トーラナ)は、門の前に独立して立っている建造物で、十一層になっています。
この砂曼荼羅は、アクリル板で覆って保護されているため、写真を撮るとき、どうしても天井の照明が反射してしまいます。この画面右上の白い丸なども、電灯の反射です。

雑色蓮弁と結界

雑色蓮弁と結界
東の外周部。画面右下から左上にかけて、雑色蓮華の花弁が連なっています。この蓮弁や楼閣の壁など、砂を高く盛って立体的に表現するのは、ギュメー寺の流儀の特色といいます。
蓮弁の外側(この写真では下)、白い砂が高く盛られた真下をよく見ると赤くなっていますが、それが法源の内側、すぐ外の白い線が法源の外側です。その外は、金剛牆と火院の順で結界が巡らされています。

8月 9日(水) 会場変更とオンラインの実施

7月20日の記事でお知らせした夏の密教伝授についてですが、会場がポタラ・カレッジ東京センターに変更となりました主な理由は、灌頂法儀で用いるトルマや供物などに関することで、ポタラ側の事情です)。またそれに伴い、オンラインでも受法できるようにしました
前の記事でも書いたとおり、ポタラの東京センターでコロナ以前と同様の状況になることは、現時点ではまだ適切ではないと考えられます。そのため、会場での受法は人数を制限し、申し込みを先週で締め切りました。現在はオンライン受法のみ、お申し込みを受け付けています(8/15まで)。詳しくは、こちらを御覧ください。
受け付む開始後に重要な変更を行なうことになった点を、心よりお詫び申し上げます。

7月20日(木) 夏の密教伝授の御案内

緑ターラー(総本山ガンデン寺シャルツェ学堂)

2023年は、チベット仏教普及協会(ポタラ・カレッジ)の設立25周年にあたります。元日の記事に書いたとおり、5年前に20周年記念の行事を大きめに開催した経緯もあるので、今年の25周年は、夏ぐらいに簡素な行事を実施するだけにしよう・・というのが基本方針です。
そこで今回は、8月後半に、会長のゲシェー・ソナム・ギャルツェン師による「チッタマニ・ターラーの加持灌頂」と「山居葉衣仏母(リトゥー・ロキュンマ)の許可灌頂」を行なうことになりました。
本日公式サイトに、そのための特設ページもアップしました。こちらを御覧ください。

久しぶりの灌頂法儀の実現となりますが、一番悩んだのは会場のことです。今までポタラ・カレッジ主催の灌頂は、関西で行なった若干の事例を除き、全て東京センターの教室内で厳修してきました。この場所は、多くの高僧たちが数々の貴重な教えを授けてくださった御縁があるので、できれば今後も同様のやり方を続けてゆきたいという希望はあります。
ただ、スペースがあまり広くないため、受者の方々が多く集まると、かなり窮屈な状態になってしまいます。私も参加者の方へ、「インドの僧院で灌頂を受けるときは、もっと窮屈ですから」などと冗談半分でよくお話ししましたが、いにしえの偉大な上師たちが身命を賭して求法なさった御恩を顧みて、このぐらいのことは修行の一環と考えましょう・・ということは確かに言えると思います。
しかし、現時点や近い将来の状況を考慮すると、コロナ感染の懸念がまだ払拭しきれない中で、受者の方々に長時間窮屈な環境を強いるのは、やはり主催団体としての責任を果たしていないことになってしまいます。そのようなわけで、今回は榧寺(浄土宗・台東区)境内に併設されている「かやの木会館」で開催させていただくこととなりました。3階の部屋は十分な広さがあり、椅子席に座って受法できるので、かなり理想的な環境だといえるでしょう。開催をお許しくださった御住職様の御厚意に、心より感謝申し上げたいと思います。

7月17日(月・祝) 初転法輪御縁日法要

チベット暦の6月4日(今年の場合、新暦7月21日)は、「チューコル・トゥーチェン」といい、お釈迦様が最初の説法をなさった日とされています。 ポタラ・カレッジでは、当日の午後6時30分から、釈尊の偉業に随喜と感謝を捧げる法要を厳修致します。東京センターの会場、オンラインいずれでも御参加いただけます。
詳しくは、公式サイトでこちらのページを御覧ください。なおこの法要は、ポタラ・カレッジ25周年行事の一環として実施します。

7月 4日(火) ダライ・ラマ法王誕生日法要

7月6日(木)は、ダライ・ラマ14世法王猊下88歳の御誕生日です。ポタラ・カレッジでは、当日の午後6時30分から、御誕生日をお祝いして法王猊下の御長寿をお祈りする法要を厳修致します。東京センターの会場、オンラインいずれでも御参加いただけます。
詳しくは、公式サイトでこちらのページを御覧ください。

6月15日(木) 弘法大師御誕生1250年

本日は弘法大師御誕生1250年の御縁日。
私は一足早く先週半ばに、弘法大師御誕生所の総本山善通寺にお参りしてきました。御影堂の秘仏本尊「瞬目(めひき)大師」の御開帳や、宝物館の「チベット密教展」などを拝観し、とても有意義で貴重な体験となりました。
チベット密教展は、4月末に御遷化された北村太道先生のコレクションですから、先生の遺徳を偲びつつ、会場を何返も何返も回り、尊像を一つひとつ丁寧に拝ませていただきました。中でも、北村先生御自身が「最高傑作」と評していらっしゃる持金剛像は、背景を黒に横からの絶妙なライティングで安置され、本来の魅力を存分に発揮する展示のしかたが素晴らしかったです。持金剛といえば、無上瑜伽タントラの行法で私たちが我生起すべき本尊なわけですが、この尊像のやや俯き加減な表情が、凡夫の修行者の様々な心の動きに寄り添ってくださっているように思え、とても感慨深いものがありました。

善通寺五重塔

弘法大師1250年記念祭にあたり、伽藍の五重塔が彩り麗しくライトアップされ、とても感動的な眺めです。
今回初めて、五重塔の初層と第二層の中を拝観させていただきました。初層には、心柱の四方に、金剛界の四仏が安置されています。宝冠を被り、鳥獣座に住している点が特色です(東の阿閦如来は触地印で象の座、南の宝生如来は与願院で馬の座、西の阿弥陀如来は弥陀定院で孔雀の座、北の不空成就如来は中指を屈する施無畏印で金翅鳥の座)。ちなみに第五層には、中尊として、法界定印の大日如来が厨子の中に安置されているそうです。上下に離れているけれど、胎蔵大日如来を金剛界四仏が囲繞する形で、高野山の大塔と同じ組み合わせになります。
宝生如来の下から心柱の下端を覗けるようになっていて、心柱が礎石から数センチほど浮いている様子を観察できます。第五層の屋根裏から心柱を吊り下げる懸垂工法で、それによって耐震性が向上するといわれています。こうした懸垂工法もそうですが、伝統的な仏塔建築も時代とともに工法が進歩しているわけで、この五重塔はまさに純木造建築の技術の粋を結集した成果といえるでしょう。

ここ数年来貴重な御縁をいただいている善通寺へ、今生に再び逢い難い素晴らしい機会に参詣できて、まことに感謝の限りです。

5月31日(水) サカダワ法要

6月4日(日)はチベット暦4月15日、サカダワの満月の日にあたります。この日は、お釈迦様の誕生・成道・涅槃の御縁日とされています(誕生については、4月8日とする説もある)。
ポタラ・カレッジでは、以前から「サカダワ」の御縁日に法要を行なっていましたが、2020年にコロナの問題が発生して以来、法要は感染のリスクが高いと思われるため、中止またはオンラインで実施してきました。
今年5月よりコロナの社会的な位置づけも変わったことに基づき、6月4日の「サカダワ法要」からは、東京センターの教室でも御参加いただける方向にしたいと考えております。
但し、今回は最初のテストケースであることから、教室に来て参加できるのは、ポタラ・カレッジの会員・受講者だけと致します(本来法要は、誰でも参加できることが望ましいので、これはあくまで暫定的な措置です)。オンラインは、どなたでも御参加いただけます
詳しくは、公式サイトでこちらのページを御覧ください。

5月 5日(金) 訃報・北村太道先生

密教学の第一人者である北村太道先生(種智院大学名誉教授)が、4月28日に御遷化されたとのことです。心よりお悔やみ申し上げ、御冥福をお祈り致します。
北村先生は、現地調査に裏づけられたチベット密教の研究に数々の業績を残され、最近では『大日経』や『初会金剛頂経』のチベットに伝わる註釈類の和訳・研究に携わってこられました。
先生はまた、インドの亡命チベット人社会に於けるギュメー寺とギュトゥー寺の再建を支援する活動にも御尽力され、まさに「ゲルク派密教再興の大恩人」というべきお方です。
北村先生のお名前は、私がチベット仏教に関心を持ち始めた当初から存じ上げておりましたが、実際に直接お目にかかったのは、2019年12月が初めてです。京都の佛教大学ミュージアムで、「北村コレクション」として名高いチベット仏教美術の展覧会が開かれたときのことです。会期終了後の撤収作業に立ち合って「秘密集会」立体曼荼羅の内部を見学したい・・という、私の我が儘なお願いを寛大に叶えてくださり、懇切丁寧に御指導いただいたお蔭で、宝のように貴重な知見の数々を得ることができました(こちらを御参照ください)。
その後2021年の6月に、再び同じ場所で前回とは異なる内容の「北村コレクション」展があったので、京都まで伺って拝観致しました。このときに北村先生とお会いしたのが、自分にとっては最後となってしまいました(こちらを御参照ください)。先生は、当時近刊予定だった『毘沙門天信仰とその伝播』(起心書房)についていろいろ語ってくださってから、「次は『理趣広経』の本を書きますよ」と、大変力強くおっしゃいました。それは私も非常に関心があるので、「うわ、とても楽しみです!」と申し上げたことなど、ついこのあいだの出来事のように思い出されます。『理趣広経』の本は、既にある御原稿を中心に、北村先生の薫陶を受けた教え子の諸先生方の御尽力により、いつか日の目を見ることになるのではと期待しております。

4月25日(火) GW特講「仏教論理学入門」

今年のポタラ・カレッジ連休特別講習は、ガワン・ウースン師の担当で、「仏教論理学入門 タクリク」を5月5日(金・祝)に行ないます。オンライン受講・通信受講対応。
「タクリク」は、僧院教育基礎課程の一つで、ダルマキールティ(法称)によって確立されたインドの仏教論理学を、初心者向けに簡潔にまとめた内容です。詳しくは、こちらのページを御覧ください。そのページ内で、受講のお申し込みもできます。
なお、「タクリク」について一般向けの紹介として、こちらの拙記事もよかったら御笑覧ください。

4月14日(金) 「学処集成」

起心書房の最新刊を御恵贈いただいたので、簡単に紹介してみたいと思います。
佐々木一憲 訳全訳 シャーンティデーヴァ 学処集成ISBN978-4-907022-26-6

学処集成

『入菩薩行論』の著者として有名なインドの聖者シャーンティデーヴァ(寂天)の、もう一つの主著と位置づけられる『シクシャーサムッチャヤ(大乗集菩薩学論)』の全篇を、サンスクリット原典から和訳・解説した大変な労作です。
ここで「学処」というのは、通仏教的には、戒・定・慧の三学です。大乗仏教の枠組みでは、それらが布施・持戒・忍辱・精進・禅定・般若の六波羅蜜へ展開します。
『シクシャーサムッチャヤ』は、六波羅蜜を順に説く内容で、シャーンティデーヴァ自身の言葉で綴られた二十七偈の根本頌と、それに対する長行の註釈で構成されています。この註釈は、大半が大乗経典からの引用文で占められており、シャーンティデーヴァによる地の文は僅かしかありません。
『シクシャーサムッチャヤ』の枠組みは、根本頌第四偈で「自身と諸々の享受、三世にわたる善性とを、一切衆生のために捨施し、守護し、浄化し、増大するのである」(本書p.107)と説示されています。大雑把にまとめるなら、自己と財貨と善根を、布施波羅蜜によって捨施し、持戒波羅蜜によって守護し、忍辱・精進・禅定・般若の四波羅蜜によって浄化し、それも菩薩行を積むにつれて増大して仏果に至る・・・という趣旨になります。こうした『シクシャーサムッチャヤ』の枠組みを把握することで、『入菩薩行論』の理解も深まることになるのではないかと思います。
出版の詳しい情報は、起心書房のサイトを御覧ください。
http://www.kishin-syobo.com/

4月 5日(水) 春からの定期講習の御案内

ポタラ・カレッジ公式サイトに、4月22日(土)から始まる新しい定期講習の御案内ページをアップしました。
こちらです。
このページの中から、受講のお申し込みもできます。

一つ前の記事(3月23日)に書いたとおり、「チベット語入門」コースを、この春から新規開講します。

それ以外では、通信受講専用コースの「大乗荘厳経論」と「宝行王正論」の2科目が新規開講です。この2つを一言で紹介するなら、前者は「大乗仏教の総論」、後者は「仏教入門と中観の基本」という感じになります。

私自身の担当する2科目(五次第一座円満ヤマーンタカ 一尊の行法解説)は、3月までの内容の続きを行ないます。
今期もまた、ともに精進してゆきましょう!

3月23日(木) チベット語入門コース開講

まったく初めてチベット語を学ぶ方が対象の入門コースを、ポタラ・カレッジで2年ぶりに開講します! 毎週土曜 午後3時15分~4時45分、4月22日(土)からスタート。今回もガワン・ウースン師の担当です。教室出席、オンライン受講、通信受講を自由に組み合わせて参加できます。
チベット語を勉強すると、仏教の様々な聖典を読めるし、ラマの説法を聴いたり、僧侶たちと会話することもできるなど、多くのメリットがあります。ダライ・ラマ法王も、チベット語は仏教を学修するのに最適の言語だと強調なさっています(こちらで、映像を御覧になれます)。
ポタラ・カレッジ定期講習のチベット語コースは、経験豊富なネイティブの講師が、チベットの伝統的な方法に則して懇切丁寧に指導します。そのため、大学等に於けるアカデミックな語学学習と比べ、実践的な応用力を身につけられます。また、仏教と関連づけながらチベット語を学べる点も大きな特色です。
最初の半年間では、チベット文字の読み方と、簡単な会話を習得します。これだけでも、チベット文の経軌などを音読できるようになるし、瞑想の中で観想する種字などについての理解も深まります。
ポタラ・カレッジでチベット語入門コースを開講するのは、数年に一度ぐらいが精一杯です。「いつかチベット語を学んでみたい」と思っていた方は、とても良いチャンスなので、是非とも受講を御検討ください。前回開講時に語学コースで初めてオンライン講義を導入し、講師も2年間の経験を積んできたので、オンライン受講でも充実した学びが実現するはずです。

3月 9日(木) 善通寺の出開帳

弘法大師御誕生1250年記念「空海 とわのいのり」。お大師さま御誕生の霊跡である総本山善通寺の東京出開帳が、ベルサール飯田橋ファーストにて、3月12日(日)まで開催されています。時間は9時~17時。詳しい御案内は、下記の公式WEBサイトへ。
https://www.kukai1250.com/

私は、昨日お参りしてきました。東京の出開帳で拝観できるのは、善通寺御影堂の秘仏本尊、瞬目(めひき)大師を写した仏画ですが、4月23日(日)~6月15日(木)には、善通寺の現地で実物の御本尊が開帳されます。併せてチベット密教展(北村コレクション)も開催されるので、これはもう行きたくなりますよね!

三国伝来の錫杖

上の写真は、会場にあるLED半球体ディスプレイによる「三国伝来の錫杖」の映像です。この錫杖は、天竺から唐にもたらされ、さらに空海が日本へ招来したと伝えられています。実物は寺宝として善通寺に秘蔵されていますが(国宝・金銅錫杖頭)、後世にもその様式を忠実に模した錫杖が幾つか作られています。
今回会場では、昭和初期の同様式の錫杖で、僧侶からお加持を授かることができます(善通寺御影堂で厳修される朝勤行の際と同じ作法です)。また、最近作られたものは、直接手に触れて拝めるようになっています。

菅智潤 法主猊下と

昨日は初日だったので、菅智潤猊下(真言宗善通寺派管長・総本山善通寺法主)もいらっしゃっていて、久しぶりに拝謁することができました。
善通寺でチベット仏教の公開講座を自分が担当していたとき、いろいろ親切に助けてくださった方々ともお目にかかれて、とても懐かしく嬉しかったです。
奇しくも「弘法大師御誕生1250年」にあたる今年は、空海御誕生所の善通寺とチベット仏教の御縁が益々深まる年になりそうです。

3月 6日(月) 春の特別講習・集中講座

ポタラ・カレッジ 春の特別講習・集中講座として、次の2つを予定しています。

3/21(火・祝)現観荘厳論の七十義Ⅱ」クンチョック・シタル師担当 1月に行なった新春特別講習の続きの内容です。もし御関心のある方は、今からでも新春特別講習を通信受講できます。

4/1(土)・2(日)インド仏教の四学派Ⅳ」ガワン・ウースン師担当 昨年12月に行なった年末集中講座の続きの内容です。

詳しくは、公式サイトこちらのページを御覧ください。そのページ内で、受講のお申し込みもできます。

2月27日(月) 教室でのマスク着用について

御承知のとおり、「3月13日より、マスクについて屋外・屋内とも原則不要とし、着用は個人の判断に委ねる」という政府方針が先般発表されました。
これまでポタラ・カレッジでは、東京センターの敷地内や京都教室会場内に於ては、常時マスクを着用することとしておりました。
それについて先日役員会で協議した結果、ポタラ・カレッジでも上記の政府方針どおり、3月13日(月)以降はマスクの着用を各自の判断とすることになりました。
コロナの問題が発生する以前からの常識として、咳やくしゃみが反復して出るときなどは、マスクを着用していただきたいですけれど(お持ちでなければ、提供可能です)、そのような問題がない場合、一律にマスクの着用をお願いすることはありません。
詳しくは、公式サイト「コロナ対策」のページを御参照ください。こちらです。

念のため補足しておくと、上記の役員会決定は、建て前として形式的に政府方針に合わせた(けれど、本音はなるべくマスク着用を続けて欲しい・・)というようなことでは全くありません。ですから、本当に各個人のそのときどきのお考えで、自由にしていただきたいと思います。

2月21日(火) チベット暦新年

༄༄།། ནམ་ལོ་གསར་ལ་བཀྲིས་བདེ་ལེགས་ཞུ །།

本日は、チベット暦2150年の元日です。
新年「ロサル」を迎え、チベットの人々が平和で幸福な生活を送れるよう、心からお祈り致します。

チベット暦1月の満月にかけて行なう「祈願大祭(ムンラム・チェンモ)」の法要を、ポタラ・カレッジでは、新暦3月7日(火)の午後7時45分からオンラインで厳修します。
こちらを御覧ください。

2023年1月1日(日・祝) 謹賀新年

あけましておめでとうございます

本年もどうかよろしくお願い致します

今年は、ポタラ・カレッジ25周年となります。ついこのあいだ20周年をお祝いしたような気分なので、5年の経過が恐ろしく早く感じられます(汗) もっとも、この5年間のうち半分以上が、コロナの問題で翻弄される中で過ぎ去った面もあり、通常の5年とはいささか事情が異なるともいえるでしょう。
いずれにせよ、2018年秋に20周年記念行事を大きめに開催した経緯もあるので、今年の25周年は、夏ぐらいに簡素な行事を実施するだけにしよう・・ということが、昨年末の役員会で決まりました。

それとは別に、今年の12月ぐらいには、高僧をお招きして密教伝授を久しぶりに実現できるかもしれません(具体的なことは未定です)。
初めて無上瑜伽タントラの大灌頂を受法したいと希望している方は、今のうちから、顕密共通の道として「ラムリム」や「ロジョン」などの学修に取り組んで欲しいと思います。直前まで「ラムリム」の枠組みや要点を何も学ばずに、ただ「灌頂を受けたい」と熱心に言われても、どうすることも出来ません。今ならまだ間に合いますから、顕密共通の道を真剣に精進しましょう。そうすれば、本当の意味で密教の道へ入ることができます。
もちろん、ひとたび灌頂を受けた後にも、密教の修行と併行して、顕密共通の道の研鑽を続けなければいけないことは、言うまでもありません。この点は、私自身も全く同じです。

ポタラ・カレッジは、相変わらず非常に小さな団体ですけれど、チベット仏教の心髄を真面目に学び実践していく場として、地道な活動を続けたいと思います。
今年も、ともに精進してゆきましょう!!

2022年12月28日(水) 「毘沙門天信仰とその伝播」

チベット密教研究の第一人者である北村太道先生(種智院大学名誉教授)の、起心書房からの最新刊です。

毘沙門天信仰とその伝播

北村太道 編『毘沙門天信仰とその伝播起心書房 ISBN978-4-907022-25-9

編著者の北村先生より御恵贈いただきましたので、御紹介したいと思います。
本書は「毘沙門天(多聞天)」をテーマとし、インド、スリランカ、ネパール、中国、チベットでの信仰・実践形態について多角的に考察した内容で、海外の研究者も含め、7名の先生方が執筆されています。カラー口絵36ページ、本文約600ページの大作で、20年以上にわたる研究活動の集大成となる出版だそうです。
密教の様々な行法の中で、毘沙門天のような天部の諸尊(チベット風にいえば、護法尊や護方神など)の位置づけはすこぶる複雑で、総体的に矛盾のない理解を得ることが甚だ困難な分野です。本書は、北村先生ならではの精力的な現地調査の成果もふんだんに盛り込まれているので、アジア各国の仏教圏で毘沙門天がどう信仰されてきたかという、その具体的な在り方を知ることができる貴重な書物といえるでしょう。
自分も浅学非才ながら、少しづつ勉強させていただければと思います。詳しくは、起心書房のホームページを御覧ください(こちらです)。

12月22日(木) ポタラ・カレッジ 年末年始の予定

ポタラ・カレッジ東京センターの定期講習は、12月24日(土)から1月6日(金)まで、年末年始の休講となります。

年末集中講座として、12月24日(土)25日(日)の二日間、ガワン・ウースン師の担当で「インド仏教の四学派 宗義宝鬘Ⅲ」を実施します。こちらを御覧ください。オンライン講義、通信受講対応。

年明け、1月3日(火)午後3時から4時ぐらいまで、「新年法要」をオンラインで厳修します。どなたでも御参加いただけます。こちらのページを御覧ください。

新春特別講習として、1月9日(月・祝)午前11時~午後5時、クンチョック・シタル師の担当で「現観荘厳論の七十義」を実施します。チベット仏教の僧院教育に於ける中心課題となる「般若学」の枠組みを、ごく大まかに概観できる内容です。こちらのページを御覧ください。オンライン講義、通信受講対応。

12月15日(木) リゾン・リンポチェ猊下 追悼法要

前の記事でお伝えしたように、第百二世ガンデン座主リゾン・リンポチェ猊下が、12月8日に御示寂の理趣をお示しになりました。
ポタラ・カレッジでは、12月18日(日)のツォンカパ大師御縁日「ガンデン・ガチュー」オンライン法要の機会に、併せてリゾン・リンポチェの御遺徳を偲び、追悼法要として厳修することになりました。ガンデン座主は、宗祖ツォンカパ大師より代々師資相承されてきたゲルク派管長職なので、ツォンカパ大師御示寂の御縁日法要と、第百二世ガンデン座主の追悼法要を一体のものとして修法するのは、非常に意義深いことといえます。リンポチェの広大無辺な御恩に感謝を捧げ、有縁の所化を導くために再びこの世界で化身の御事業をお続けくださるよう、真心を込めて祈願いたしましょう。
法要の詳細は、こちらのページを御覧ください。

12月 9日(金) 訃報 リゾン・リンポチェ猊下

大変悲しいお知らせです。
第百二世のガンデン座主(ゲルク派元管長)キャブジェ・リゾン・リンポチェ猊下が、諸行無常を説示して懈怠の所化に精進を促すため、12月8日に入涅槃の理趣をお示しになったとのことです。リゾン・リンポチェは、今日のチベット仏教界の最長老として、ダライ・ラマ法王も深く信任を寄せている偉大な高僧です。
リンポチェは、ゲルク派副管長であるチャンツェ法主をお務めになっていた時期、ポタラ・カレッジの招聘で2度御来日されています。2001年には「秘密集会」聖者流の大灌頂と成就法伝授、2008年には「チャクラサンヴァラ」ガンターパ流五尊の大灌頂と成就法伝授など、東京センターで数々の貴重な教えを与えてくださいました。宗祖ツォンカパ大師の後継者として、ゲルク派密教の両大法たる「秘密集会」と「チャクラサンヴァラ」の確かな法灯を、日本へ伝えてくださった大恩師です。
ここに謹んで、リンポチェの比類なき御恩に感謝を捧げるとともに、有縁の衆生を大慈悲によってお導きになるため、再びこの世界で化身の御事業をお続けくだるよう、心より祈願したいと思います。
2008年にリゾン・リンポチェが授けてくださった御法話「菩提に至る道の階梯と要訣」は、『チベット仏教 高僧法話集』pp.36-48に収録されています。

11月30日(水) チッタマニ・ターラー尊成就法

早くも明日から師走ですね ^^;

受法のため10月からインドへ赴いていたゲシェー・ソナム・ギャルツェン師が無事に帰国し、12月からソナム先生担当の定期講習も再開となります。

ポタラ・カレッジ チベット仏教叢書の最新刊、御紹介が遅くなりましたが、ソナム先生と会員の小野裕子さんによる『チッタマニ・ターラー尊成就法』です。

チッタマニ・ターラー尊成就法

ターラー尊は、諸仏の衆生救済の働きを一身に体現した仏母です。本書には、このターラーを本尊とする修行のやり方が、一般向けの祈願法から高度な密教の成就法まで、解説とともに収録されています。
第Ⅰ部では、『二十一尊ターラー礼賛経』を中心とする広略の行法を紹介しています。これらは、灌頂の有無に関係なく、誰でも実践できます。
第Ⅱ部は、無上瑜伽タントラに基づくチッタマニ・ターラーの行法で、これは灌頂を受けてから修行する深遠な内容です。
いずれも、実修のための経軌は、チベット文、片仮名読み、和訳を併記してあります。第Ⅱ部では、成就法儀軌の後に、生起次第・究竟次第の詳しい解説があります。
詳しくは、こちらを御覧ください。
ちなみに、このブックカバーの尊像は、第百二世ガンデン座主リゾン・リンポチェ猊下から著者たちへ下賜されたお写真で、無上瑜伽タントラに基づくターラー尊だそうです。

この本は、著者お二人の並々ならぬ御努力により完全原稿に仕上げられ、pdfになったものをそのまま印刷へ出しています。長年に渡って苦労を重ね、立派な成果がこうして形になったことに、心より随喜したいと思います。
私自身も、中身をこれから少しづつ拝読し、学ばせていただければと思っております。

10月 7日(金) 定期講習の御案内ページ

ポタラ・カレッジ公式サイトに、2022年10月下旬から始まる定期講習の詳しい御案内ページをアップしました。
こちらです。
受講のお申し込みね、そのページ内でできます。

9月29日(木) 秋からの新規開講

ポタラ・カレッジ東京センター、秋からのコースは10月22日(土)より順次スタートします。内容的に新しく始まるのは、次の4科目です(他の科目は、現行の内容の継続)。

1.前行道場 グルヨーガと曼荼羅供養 担当:ゲシェー・ソナム・ギャルツェン
 日曜 午後5時~6時30分 12月4日開講予定 教室/オンライン/通信併用
 修行の入門となる4つの前行のうち、グルヨーガと曼荼羅供養の2つを、前行の指導に経験豊富なゲシェー・ソナム師が丁寧に実践指導。この内容は、来春からのコースでも継続し、2023年9月に完結の予定です。

2.プラサンナパダー 担当:クンチョック・シタル
 木曜 午後6時30分~8時 10月27日開講 教室/オンライン/通信兵用
 チャンドラキールティによる『中論』の註釈を読み解き、中観帰謬論証派の見解を詳しく学びます。中観哲学の解説に経験豊富なクンチョック師が、分かりやすく丁寧に説明していきます。

3.密教の地と道 担当:ガワン・ウースン 通信受講専用コース 10月下旬開講
 ヤンチェン・ガロの『秘密集会聖者流と一致した密教の地と道』を読みながら、無上瑜伽タントラの生起次第・究竟次第を中心に密教の修道論を概観します。

4.ヤマーンタカの願文 担当:クンチョック・シタル 通信受講専用コース 10月下旬開講
 ダライ・ラマ二世による祈願文を複数の註釈に基づいて読み解き、金剛バイラヴァの生起次第と究竟次第の要点を概観します。

京都教室は、午後のクラス(2時~4時)が新規開講で、ナーガールジュナ(龍樹)の『六十頌如理論』を学びます。初回は10月23日(日)です。

私自身が担当している「五次第一座円満」と「ヤマーンタカ 一尊行法解説」は、9月までの内容の続きです。両方とも、いよいよ佳境に入ってくるところなので、来期も楽しく精進して参りたいと思います!

9月19日(月・祝) 秋季集中講座

ポタラ・カレッジ東京センター定期講習の今期は9月30日(金)までで、来期は10月22日(土)から始まります。その間の休講期間中、土曜・日曜に秋季集中講座を3つ実施します。
10/1・2マハームドラーの解説 Ⅸ」ゲシェー・ソナム・ギャルツェン師
10/8・6インド仏教四学派 宗義宝鬘」ガワン・ウースン師
10/15・16ダライ・ラマの科学と哲学Ⅳ」クンチョック・シタル師(オンライン講義・通信受講のみ
詳しくは、公式サイト「特別講習・集中講座」のページを御覧ください。

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