ポタラ・カレッジ齋藤保高の個人サイトです。チベット仏教の伝統教学について、質の高い情報を提供します。

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11月30日(水) 六座グルヨーガ解説のCD送付

前の記事で御案内した特別講習「六座グルヨーガの解説」、ガワン先生の担当で先週無事に終了しました。今回は、通信受講の方も結構多くいらっしゃったのですが、昨日までにCDと資料の送付を完了しました。

「六座グルヨーガ」については、拙著『チベット密教 修行の設計図』の第八章pp.86-101でも概説していますから、併せて御参照いただければ理解が深まると思います(ちなみに、同書第七章pp.73-85は、「秘密集会」生起次第の概説です)。

前の記事でも書いたとおり、伝統的に無上瑜伽タントラの灌頂では、「六座グルヨーガ」を毎日昼夜に修行することが三昧耶(誓約事項)となります。なぜかというと、灌頂を受けた以上、誓約した三昧耶と律儀(菩薩戒と三昧耶戒)を保持することが、何よりも優先すべき重要な実践内容となるからです。
ポタラ・カレッジで「秘密集会」など無上瑜伽タントラの大灌頂を実施する場合には、ほぼ必ず「六座グルヨーガ」が三昧耶になります。灌頂受法のお申し込みを受理する際、事前に会長のゲシェー・ソナム・ギャルツェン師と個別に面談していただき(遠方の場合は電話も可)、「六座グルヨーガ」を毎日修行してゆくお気持ちを確認しています。本来、無上瑜伽タントラの灌頂の入壇を許可するには、このぐらいの厳しさは必要だと思います。そういう手順を踏んで灌頂を受法すれば、密教行者としての自覚と善い意味での誇りを持つことができるし、自らの受持している三昧耶と律儀こそがその証しになるのです。

今回ダライ・ラマ法王猊下から「チッタマニ・ターラー」の灌頂を受法された方は、三昧耶にはなっていないけれど、「六座グルヨーガ」を実修する資格を得たことになります。
なので、この絶好の機会に「六座グルヨーガ」についてよく学び、少しづつ修行を始めておけば、後に「六座グルヨーガ」が三昧耶となる灌頂を受けても、苦労が少ないと思います。


11月10日(木) 六座グルヨーガとチッタマニ・ターラー

一昨日、ダライ・ラマ法王猊下が御来日されました。先週ダラムサラで少し御体調を崩されたと伝えられておりましたが、成田空港へお迎えに上がったガワン先生の話だと、普段とあまり変わらない御様子だったそうで、まずはよかったと思います。法王猊下の御健康を、心よりお祈り申し上げます。
間もなく大阪で行なわれる法王猊下による灌頂が「グヒヤサマージャ(秘密集会)」から「チッタマニ・ターラー」へ変更になったことも踏まえ、11月と12月にポタラ・カレッジ東京センターで、それに関連する内容の特別講習・集中講座を実施します。

1.初冬の特別講習「六座グルヨーガの解説」
ダライ・ラマ法王猊下による「チッタマニ・ターラー」の灌頂をはじめ、無上瑜伽タントラの灌頂受法者を対象とし、「六座グルヨーガ」の行法を、初めての方にも分かりやすいよう平易に解説します。「六座グルヨーガ」は、無上瑜伽タントラの灌頂を受けてから最初の課題となる「三昧耶と律儀の保持」の、具体的な実践と位置づけられます。伝統的には、無上瑜伽タントラの灌頂では、この「六座グルヨーガ」を毎日昼夜に修行することが三昧耶(誓約事項)となります。大阿闍梨の裁量で三昧耶とならない場合でも、できれば修行した方が望ましいことは言うまでもありません。通信受講の対応も可能です。
 講師:ガワン・ウースン
 日時:11月23日(水・祝)午前11時~午後5時(途中、1時間の昼休み。
 受講資格:無上瑜伽タントラの灌頂受法者限定。

2.年末集中講座「チッタマニ・ターラーの行法伝授」
「チッタマニ・ターラー」の灌頂受者を対象に、三日間かけて生起次第と究竟次第の行法を詳しく解説し、瞑想を丁寧に指導します。「チッタマニ・ターラー」の行法は、頭頂・喉・胸・臍・秘処にチャクラを観想し、各チャクラの中心と脉管に微細なターラーを修習するなど、簡潔ながら深遠な内容となっています。
ターラーは、諸仏の衆生済度のお働き、つまり善巧方便そのものを体現した仏母です。それゆえ、あくまで仏道修行の成就を主目的とする点に留意すべきですけれど、息災・増益・敬愛・降伏の四事業と結びつけて修法し、様々な現世利益を祈願することもできます。こうした内容は、大乗仏教の大慈悲と菩提心に基づき、正しく理解したうえで実修することが大切です。
今回ダライ・ラマ法王猊下から「チッタマニ・ターラー」の灌頂を受法した方に、特にお奨めの行法伝授です。以前にポタラ・カレッジでこの灌頂を受けた方も参加できます。
 導師:ゲシェー・ソナム・ギャルツェン
 日時:12月23日(金・祝)・24日(土)・25日(日)
    三日間とも午後1時~6時
 受講資格:チッタマニ・ターラーの灌頂受法者限定。

お問い合わせ・お申し込みは、TEL.03-3251-4090、info@potala.jpにて承わります。

11月 4日(金) 「無上瑜伽タントラ概要」のお礼

昨日、お蔭様で、特別講習「無上瑜伽タントラの概要」を無事に終えることができました。
今回は、師事作法・有暇具足・無常・帰依・十善・出離・三学・発菩提心・六波羅蜜など「ラムリム」の各テーマごとに、まず顕密共通の道という一般的視点からの説明を行ない、続いて無上瑜伽タントラの立場からの説明を加える・・・という形で、お話しさせていただきました。
四灌頂については、内容を急遽「チッタマニ・ターラー」に変更して、概要を簡単に紹介しました。「チッタマニ・ターラー」の瓶灌頂は、上師の身曼荼羅によって授けるという独特の方式で、一般的な無上瑜伽タントラの瓶灌頂とは大きく異なっています。法王猊下の灌頂の内容変更について、前日に聞いて慌てましたが、何とか間にあってよかったです;
御参加くださった熱心な受講者の皆様に、心より感謝したいと思います。

10月19日(水) グヒヤサマージャ立体曼荼羅

六本木ヒルズ53Fの森美術館で、グヒヤサマージャ(秘密集会)立体曼荼羅が展示されています(来年1月5日まで)。ギュメー寺の流儀によるものです。触ってはいけないけれど、指で触れられるほど間近に見られます。
無上瑜伽タントラの灌頂受法者には、是非拝観をお勧めしたいです。成就法の観想に不可欠な要点を、数多く学べます。前もって本サイトの記事「曼荼羅とは何か」を御覧になってから拝観なさると、理解が深まるのではないかと思います。
他にチベット密教関係では、ヤマーンタカやチャクラサンヴァラなどの所描曼荼羅があります(時期によって入れ替えがあるようです。昨日私が訪れたときは、チャクラサンヴァラが展示されていました)。立体曼荼羅を含め、これらは北村太道先生のコレクションです。
それ以外に、日本の両界曼荼羅などもあります。こうした仏教関係の展示は、順路の最初の部屋に集められています。
詳しい情報は、森美術館のサイトを御参照ください。
http://www.mori.art.museum/contents/universe_art/

10月 7日(金) 秋からの定期講習の案内ページ

ポタラ・カレッジ公式サイトに、秋からの定期講習の案内ページをアップしました。
こちらを御覧ください。
10月20日(木)から順次スタートします。
今回は、「秘密集会二流儀成就法の講読」、「秘密集会生起次第の解説」、「前行道場 曼荼羅供養」、「文殊ナーマサンギーティの解説」、「ロジョン・ニメー・ウーセルの解説」、「チベット仏教入門 教えと瞑想」の6科目が新規開講です。

10月 4日(火) 起心書房の新刊2冊

ポタラ・カレッジの会員でもある安元剛氏の起心書房から、チベット仏教に関連する2冊が出版されました。

起心書房2016秋新刊書

1.『般若心経註釈集成』渡辺章悟・高橋尚夫 編
ISBN978-4-907022-09-9 A5版382ページ 8,200円+税
インドとチベットの学僧たちによる『般若心経』註釈書の和訳と解説です。
収録されているのは、カマラシーラ註、ヴィマラミトラ註、シュリーシンハ・ヴァイローチャナ註、ジュニャーナミトラ註、プラシャーストラセーナ註、アティーシャ註、シュリーマハージャナ註、ヴァジュラパーニ註、ゴク・ロデン・シェーラプ註、ロントゥン・シェーチャ・クンリク註、ターラナータ註の十一本。
わが国の仏教書で『般若心経』をテーマとするものは甚だ数多くありますが、インド-チベットの大乗仏教の伝統に基づく諸々の註釈書を和訳・解説して一冊に集成した本は、今までに一つもありませんでした。それだけに、今回の出版は、とても画期的なことだといえるでしょう。

2.『初会金剛頂経概論 “タントラ義入”の研究』北村太道 著
ISBN978-4-90702210-5 A5版1234ページ カラー図版14ページ 17,000円+税
『真実摂経(金剛頂経・初会)』に関するブッダグヒヤの註釈書『タントラ義入』、及びパドマヴァジュラの復註の全訳。関連する論文十四本も収録。
この本は、厚さ7センチ超の大著です。まさに北村先生の長年に渡る御研究の集大成というべき、非常に有意義な出版だと思います。
「金剛頂経」として日本密教で伝統的に用いられている不空訳三巻本は、『真実摂経』の冒頭部分だけを漢訳したものであり、微細瑜伽や無相瑜伽などが入っていません。『タントラ義入』では、『真実摂経』の釈タントラと位置づけられる『金剛頂タントラ(金剛頂経・第二会、第三会)』の所説にも言及しながら、微細瑜伽や無相瑜伽の行法を説いています。これらが揃うことにより、ツォンカパ大師が『ガクリム・チェンモ』第四品で解説なさっているような、顕密共通の五道、及び無上瑜伽タントラの二次第と対照し得る瑜伽タントラの行法の枠組みが明らかになってきます。
チベット密教サイドから、この本を学ぶときの、一つポイントだといえます。

詳しくは、起心書房のサイトを御覧ください。
http://kishin-syobo.com/

10月 2日(日) 定期講習案内書、発送しました

ポタラ・カレッジ東京センターの定期講習は、4月下旬に始まった学期が、一昨日までで全て終了しました。受講者の皆様の求法心と精進努力に、心より随喜したいと思います。

そして昨日、新しい案内書・申込書を、会員の方々等へ発送しました。今週の前半には届くと思います。会員以外の方にも、御請求があればお送り致しますので、遠慮なくおっしゃってください(info@potala.jp)。
来期は、10月20日(木)からスタートです。

9月20日(火) 訃報 ゲン・ギャツォ猊下

大変悲しいお知らせです。
大本山デプン寺ロセルリン学堂の元僧院長(ケンスル・リンポチェ)ゲシェー・ロサン・ギャツォ猊下が、9月19日に御示寂の理趣をお見せになりました。
猊下は、ポタラ・カレッジの招聘で幾度も御来日され、『入中論』、『量評釈』、『倶舎論』など貴重な教えの数々を授けてくださった偉大な善知識です。

ゲシェー・ロサン・ギャツォ猊下

ここに謹んで、猊下の深い御恩に感謝を捧げるとともに、有縁の所化をお導きになるため、再びこの世界で化身の御事業をお続けくだるよう、心より祈願したいと思います。

ポタラ・カレッジ東京センターでは、9月25日(日)午後6時45分から実施する定例法要を、ケンスル・リンポチェの追悼法要として厳修します。
どなたでも御参加いただけます。特に、ケンスル・リンポチェの教えを受けた皆様は、法友の方々へもお知らせいただけると有難いです。

なお、ケンスル・リンポチェの御説法「唯識と中観」が、『チベット仏教高僧法話集』(ポタラ・カレッジ チベット仏教叢書7)pp.80-87に収録されているので、リンポチェの遺徳を偲ぶため御一読をお勧め致します。

9月13日(火) 秋から秘密集会のコース開講します

秘密集会阿閃金剛

ポタラ・カレッジ東京センターで10月下旬からスタートの定期講習、「グヒヤサマージャ(秘密集会)」に関するコースを二つ実施します。
これは、今秋ダライ・ラマ法王猊下による無上瑜伽タントラの灌頂が大阪で厳修されること、そして来年春にはポタラ・カレッジ東京センターで高僧による「秘密集会」大灌頂を予定していることを考慮しての開講です。
灌頂を受けてから、「秘密集会」の修行をどう実践するか、その中身を具体的に学べるコースです。

一つは、私が担当する「秘密集会二流儀の成就法講読」(日曜午前11時〜12時30分)。宗祖ツォンカパ大師御自身がまとめた「秘密集会」の二つの成就法、聖者流の『清浄瑜伽次第』とジュニャーナパーダ流の『文殊密意明示』を、併行して対照しながら読み解いてゆきます。

もう一つは、ゲシェー・ソナム師担当の「秘密集会生起次第の解説」(土曜午後5時〜6時30分)。こちらは、アク・シェーラプ・ギャツォ師の註釈に基づいた生起次第の詳しい行法解説です。

いずれも通信受講併用。無上瑜伽タントラの灌頂を受けている方のみ受講できます(今まで無上瑜伽タントラの灌頂を受けていなくても、11月に法王猊下から「チッタマニ・ターラー」の灌頂を受法すれば参加可能です)。
お問い合わせは、TEL.03-3251-4090、info@potala.jpまで。

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