ポタラ・カレッジ齋藤保高の個人サイトです。チベット仏教の伝統教学について、質の高い情報を提供します。

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このページは、数日おきに更新します。
ブログのように、新しい記事を上に加えてゆきます。
古い記事は、数箇月程度で、過去のブログのページへ移します。
ポタラ・カレッジの近況報告や行事に関することなど、最新の情報を書きますから、是非頻繁にチェックしてみてください。

4月 3日(日) 春からの定期講習の御案内

遅くなりましたが、ポタラ・カレッジ公式サイトに、4月21日(木)から始まる新しい定期講習の御案内ページをアップしました。
こちらです。
このページの中から、受講のお申し込みもできます。

一つ前(3月28日)の記事でも書いたとおり、今回は、私自身の担当する2科目とも新規開講扱いになります。
両方とも3月までの講習と関連ある内容で、土曜午後1時30分からは「五次第一座円満」、日曜午前11時からは「ヤマーンタカ 一尊の業法解説」です。真剣に学修したい方の御参加を、心から歓迎したいと思います。

新型コロナの影響が長引くとともに、戦乱や自然災害など、五濁悪世の諸相が表面化する状況が続いています。このような時期にこそ、仏教を学び実践するならば、より大きな功徳が得られることになります。なぜかというと、仏教の出発点となる「苦諦」を体験的に受け入れやすい環境だからです。お釈迦様は、生老病死の苦を正しく認識すべきことをお説きになり、それを根本的に完全解決する道として仏教の教理・実践体系を提示なさりました。それゆえ、現在の困難な状況を修行の道に転じ、教えの要点となる出離や菩提心に思いを深め、自利・利他円満を目指して精進してゆくことが大切だといえます。仏教の中でも密教、とりわけ無上瑜伽タントラは、こうした五濁悪世の様相が強まれば強まるほど、威力を発揮する教えだと説かれています。


3月28日(月) 五次第明灯の講読完結

ポタラ・カレッジの今期の定期講習は、3月末までです。来期は、4月21日(木)から始まります。

私自身が担当している「五次第明灯の講読」は、26日(土)の講義で、内容的にも全て完結しました。2015年4月に新規開講ですから、まる7年間の歳月を要したことになります。熱心に参加してくださった受講者の方々に、心より感謝したいと思います!
来期は、同じ時間帯(土曜 午後1時30分~3時)で、「五次第一座円満の講読」を新規開講します。4月23日(土)が初回となります。「一座円満」は、ツォンカパ大師の最晩年の著作で、「明灯」が詳細にわたる理論的な解説であるのに対し、その理論に基づいて実践的な秘訣を説き明かしたものです。これを拠りどころにすれば、私のような生起次第の初心行者でも、未来に究竟次第を本格的に修行する薫習を置くため、信解作意によって「五次第」を修習できるようになります。
「明灯」と「一座円満」について、ここで書きたい話は山ほどあるのですが、今は来期の定期講習案内の作成など、事務仕事が山積しているため、4月中旬ぐらいから少しづつ書いていこうかと思います。

あと、自分が担当するもう一つの定期講習「ヤマーンタカ 一尊の成就法と親近行」も、27日(日)をもって内容的に完結しました。受講者の皆様、ありがとうございます!
来期は、同じ時間帯(日曜 午前11時~12時30分)で、第百一世ガンデン座主猊下による「ヤマーンタカ 一尊」の行法解説書を講読するコースを新規開講します。4月24日(日)が初回です。この行法解説書は、簡潔ながら要点が整理されていて、しかも平易な言葉で説かれているため、成就法を実修するときの座右の手引き書として、きっと役にたつだろうと思います。

3月10日(木) チベット民族蜂起記念日

本日3月10日は、チベット民族蜂起記念日です。ダライ・ラマ法王は、毎年この民族蜂起記念日のために、声明を発表なさっておられました。法王がチベット亡命政権の政教両面にわたる最高指導者だった時期、この声明は民族蜂起記念日にあたっての単なる所感表明ではなく、亡命政権の対外政策に関する施政方針のような位置づけとなっていました。

1993.3.10 方法声明冒頭

1993.3.10 法王声明末尾

添付の画像は、1993年の声明文の冒頭と末尾です(「チベット通信」’93.4収録)。自分がダライ・ラマ法王日本代表部で働いていたときは、亡命政権から事前に送られてくる声明の英文原稿を和訳することが、最も重要な仕事の一つでした。ある程度長文で、あまり日数的な余裕がなく、緊張感をもって望んだのを覚えています。
私はチベット仏教に関わっていますが、チベットの政治的な問題に関しては、あくまで外国人の立場ですから、「こうすべきだ」という意見を言うつもりはありません。法王事務所に居たときも、「仏教でお世話になっているチベットの人々のため、日本人の立場でお手伝いできることをやる」というスタンスで仕事をしてきました。

ここからは、個人的な感想と仏教的な話です。この1993年の声明をいま読み返してみると、東西冷戦終結後に希望の光が差してきたような、時代の雰囲気が見て取れますね。しかしその後の現実を辿れば、チベット本土の状況は、当時よりもさらに悪くなっています。また世界的には、その頃から様々な矛盾が積み重なってきた一つの帰結として、今回ウクライナ戦争の悲劇が起こされてしまった・・といえるかもしれません。そうだとしても、この声明末尾のお言葉は、今の世界にとって重要なメッセージではないかと思います。
純粋に仏教的な見方をすれば、チベット問題も今回の戦争も、「輪廻」という用語で語られるところの、この世界の必然的な悪さり表出です。その仕組みは、お釈迦様が「苦しみの真理」をお説きになったとおりに、時代を超えて一貫しています。
大乗仏教では、そういう厳しい現実認識を大前提としながら、それでもなお、だからこそ、あらゆる他者を慈しみ、思いやる大慈悲の心を起こします。そして、完璧な利他を自分自身が実行できるようになるため、お釈迦様のような仏陀の境地を目指します。これは、自然な流れでそうなるのでなく、自覚的・能動的に誓願を立てて歩むべき修行の道です。
私自身は低い次元の凡人なので、そういう本格的な修行の道へ入る手前でウロウロしているようなレベルにすぎず、輪廻の邪悪な現実に直面するたび、否応なく呑み込まれて溺れてしまうのが関の山です。しかし、それでもなお、だからこそ、チベット仏教との御縁に恵まれたことを本当に大切にし、少しでも前へ進めればいいかなと思うのであります。

3月 9日(水) 祈願大祭オンライン法要

チベット暦1月の満月の日(今年の場合、新暦の3月18日)は、お釈迦様が神変により諸魔を降した日とされています。ダライ・ラマ法王の仮宮殿があるダラムサラの中央寺院では、この日を中心に祈願大祭(ムンラム・チェンモ)が挙行され、宗派や僧俗の別なく大勢の人々が参集します。
ポタラ・カレッジでは、3月18日(金)午後7時45分からオンラインで「祈願大祭法要」を厳修します。釈尊の偉業に随喜して功徳を積み、世界平和や疫病退散などの祈りを捧げましょう。詳しくは、こちらを御覧ください。

3月 3日(木) チベット暦正月

༄༄།། ནམ་ལོ་གསར་ལ་བཀྲིས་བདེ་ལེགས་ཞུ །།

本日は、チベット暦2149年の元日です。
新年「ロサル」を迎え、チベットの人々が平和で幸福な生活を送れるよう、心からお祈り致します。

1月19日(水) コロナ後の流れに取り残されるリスク

きょう東京都の発表する陽性者数が過去最多になったみたいですが、ここで数字に惑わされず、出口戦略を考えておくことが大切ではないかと、自分は思います。コロナ後の現実の流れに取り残されることも、近未来のリスクとして認識する必要があるでしょう。
「現実の流れ」というのは、文化人や有識者たちの語る「こうあるべき論」ではありません。社会が実際に動いていく原動力は私たちの「煩悩」ですから、そこの仕組みを把握することは重要だと思います。

仏教の枠組みから考えるなら、煩悩は苦の因ですから、修道を通じ断じていく必要があります。しかし同時に認識すべきなのは、私のような凡夫の場合(換言すると、空性を直観的に覚っている聖者でない限り)、自己の煩悩を根本から断じるのは不可能だという点です。現段階で出来ることと出来ないことをきちんと区別しないと、今は不可能なのに「出来ない」と嘆いて落胆することになってしまい、未来の目標も正しく設定できません。
小乗・大乗・密教のそれぞれで、煩悩との向き合い方は異なります。大乗一般の視点では、まず自分自身を含めた一切衆生の苦と煩悩を認識し、慈悲の気持ちから一切衆生救済の誓願を立て、それを実現するため、自分が未来に仏陀の境地を得ることを目指す「菩提心」を発するのが肝要です。
そうした枠組みに於て、煩悩は最終的に断じるべきものだとしても、現時点で - 自分にしろ他の衆生にしろ - 煩悩を根絶は出来ないという事実も受け入れなければいけません。そうすると、当面の実現可能な在り方として、自己の煩悩で他者を傷つけないように心がけるとか、他者の煩悩がどうであれ出来るだけ寛容に接する・・という落としどころも見えてくると思います。

2022年1月1日(土・祝) 謹賀新年

あけましておめでとうございます

今年も何卒よろしくお願い申し上げます

昨年はコロナの影響が長引く中、ポタラ・カレッジの定期講習等では、受講者の方々が教室・オンライン・通信の3つを自由に併用できるシステムが軌道に乗り、小規模な団体の利点を生かして臨機応変に運用してこられたと思います。それにより、たとえコロナの状況が今後どうなったとしても、去年のやり方で十分対応可能だと思います。
これからの課題は、リアルの法要、そして灌頂などの密教伝授を、いつどのように再開してゆくかですね。

私自身の担当する定期講習2科目(五次第明灯、ヤマーンタカ 一尊親近行)は、両方ともけっこう長く継続してきましたが、今年の3月末でいよいよ完結する予定です。
ポタラの仕事以外では、コロナのために長引いていた総本山善通寺の公開講座も、昨年11月で無事に全回終了しました(2021年12月9日の記事参照)。
そういう意味で、自分にとって今年は、ちょっとした節目の時期なのかもしれません。これからまた、次の流れや新しいことを考えていくのも、楽しいプロセスです。

新型コロナというのは一つの分かりやすい事例ですが、私たちを取り巻く状況は、様々な困難や問題が溢れかえっています。仏教的に見れば、それらは全て輪廻世界の必然的な過失であり、お釈迦様はそこを見抜いて「これは苦だ」とお説きになったのです。こうした四聖諦の枠組み(こちらを参照)をしっかり認識し、まずは輪廻からの解脱を目指す出離の心を起こすのが肝要です。
それをベースとした上に、大乗仏教の広大な慈悲や菩提心、密教の深遠な方便(密教全般では本尊瑜伽、無上瑜伽タントラでは楽空無差別など)を加味してゆくことにより、見える世界や体感する現実は、異なった次元のものになってくるはずです。
私自身のような初心者は、まだまだ修行の道の入口でウロウロしているような段階ですけれど、その道の先がどうなっているかをイメージすることが大切です。もちろんそのイメージは、自分勝手なものではいけませんから、正しい根拠に従ってよく学び、考察吟味を加えて十分に納得し、瞑想しながら想像してゆく必要があります。
こうした仏教の壮大な枠組みを見据えたうえで、コロナを初めとする世の中の状況がどうであれ、今年を充実した善い年にしていきましょう。

2021年12月18日(土) ポタラ・カレッジ 年末年始の予定

ポタラ・カレッジ東京センターの定期講習は、12月25日(土)から年明け1月7日(金)まで、年末年始の休講となります(12月の京都教室は、予定どおり26日に明覺寺会議室で実施します)。

休講期間中に、① ツォンカパ大師御縁日「ガンデン・ガチュー」オンライン法要を12月29日(水)午後6時30分から、② 新年オンライン法要を1月3日(月)午後3時から厳修します。詳細は、公式サイト「法要情報」のページに順次掲載します。

また、クンチョック・シタル師による新春特別講習「八つの詩頌による心の訓練」を、年明け1月10日(月・祝)午前11時~午後5時に実施する予定です。受講のお申し込みは、公式サイト「特別講習・集中講義」のページに情報掲載されてから受け付けます。

12月 9日(木) 善通寺公開講座全回完結

日々のオンライン講義と通信受講関連の事務や、自分が担当する講義の準備などで慌ただしくしているうちに、早くも12月半ばになろうとしています 💦

もう2週間前のことですが、総本山善通寺(香川県)勧学院の公開講座、11月25日(木)と26日(金)の両日をもって、全8回延べ16日の講義を無事に完結することができました。
これもひとえに、善通寺の御関係者の方々による、数々の親身な御助力のお蔭にほかならず、篤く御礼申し上げます。また、熱心に受講してくださった皆様の御精進に、心より随喜し感謝を捧げます。
このたびの善き御縁を、今後も生かしてゆけるよう、誠心誠意努力して参りたいと思います。

善通寺公開講座(最終日)

今回の公開講座の主なテーマは、拙著『チベット密教 修行の設計図』(春秋社)をテキストとして、密教も含む広義の「ラムリム」全体系を概観することです。それとともに、実践面では「ガンデン・ラギャマのグルヨーガ」の行法を紹介し、受講者の方々が各自の事情に合わせて実修できるように解説しました。善通寺の御担当者が立派な行法次第を作ってくださったので、是非それを活用して、少しづつ修行も進めていければ大変素晴らしいと思います。

11月10日(水) 新刊・所作タントラ成就法集

「ポタラ・カレッジ チベット仏教叢書」の第8巻が出来あがりました。
チベット仏教 所作タントラ成就法集
所作タントラに属する行法のうち、最も代表的な諸尊の成就法をまとめて収録した一冊です。

所作タントラ成就法集

十一面観音菩薩、文殊菩薩、薬師如来、忿怒金剛手の成就法略本等が掲載されています。経軌のチベット文、片仮名読み、和訳を併記していますから、内容を口で誦えながら観想する修行の実践に便利です。
詳しくは、ポタラ・カレッジ公式サイトこちらのページを御覧ください。

本書は、もともとポタラ・カレッジ設立20周年記念として、2018年秋に出版する予定でしたが、諸般の事情から刊行が遅延し、さらに新型コロナの影響もあり、大巾に遅れての完成となりました。
しかし、ポタラ・カレッジのチベット人講師たちと、会員・受講者の有志による御協力で、とても素晴らしい仕上がりになったと思います。携わった関係者各位の御尽力に、心から感謝と随喜を捧げます。

10月 8日(金) 新しい定期講習の御案内

大変遅くなりましたが、ポタラ・カレッジ公式サイトに、10月下旬から始まる新しい定期講習の御案内ページをアップしました。
こちらです。
そのページの中から、受講のお申し込みもできます。

今回は、「前行道場」が、冒頭の「帰依と菩提心」に戻って新規開講となります。前回は3年前の秋だったから、久しぶりのチャンスです!
「前行道場」は、コロナの問題が起きる前は、通信受講の対象外でした。しかし今は、オンライン講義、通信受講も自由に組み合わせて利用できるようになっています。なので、「帰依と菩提心」が遠方からも参加しやすくなったのは、今回が初めてです。「チベット仏教の体系的な実践を始めたい」という方に、是非お奨めしたいと思います。

9月29日(水) 『五次第明灯』の素晴らしさ

ポタラ・カレッジ今期の定期講習は、明日9月30日まで。来期は、10月21日から始まります。私自身が担当している2科目のうち、「五次第明灯」は、科文(こちらを参照)で「6-2-3-3.二次第を効果的にする方便行」に入ったところです。後もう少しですね。来期でたぶん完結するかなと思います。
宗祖ツォンカパ大師が密教の最奥義を詳説した『五次第明灯』は、もちろん全体がとても素晴らしい教えなのだけれど、中でも「義の光明」の後半から先は、まさしく他に類例を見ない傑出した内容となっています。「五次第」の枠組みで非常に分かりにくい、自加持の幻身を義の光明に先だって現前する必要性も、この箇所で一番納得のいく説明がなされています。そのことは一例にすぎないけれど、要するに、無上瑜伽タントラに於ける成仏の仕組み、つまり義の光明と清浄の幻身が両立一体化した双運とは何かという、この最高に難しいテーマを、私のごとき凡人にも何とか正しく理解させるため、驚異的に分かりやすい分析・整理がなされているわけです。まさに、目から鱗の教誡の連続! この部分の仕組みが分かってこそ、究竟次第や生起次第の本当の意味も、光が差したように見えてきます。2015年の春に開講して以来、随分と長い年月を要してしまいましたが、最後まで参加してくださった受講者の方々も、きっと同じような感慨があろうかと思います。
さて、来期はいよいよラストスパート。今やっている「方便行」の導入部分は、煩悩を修行の道にするという、密教の重要なテーマの考察です。これは、仏教一般→大乗仏教→密教一般→無上瑜伽タントラという具合に、段階を区別して整理する必要があります。仏教全体の枠組みで、煩悩は当然ながら、断じるべきものと位置づけられます。なぜなら、苦の因となるからです。けれど、煩悩と向き合わずにただ忌み嫌うだけでは、何の解決にもなりません。煩悩が生じてくる仕組みを理解し、それとどう向き合っていくかが大切なのです。そして、無上瑜伽タントラ独特の煩悩との向き合い方が、煩悩を道として楽空無差別を追求することになるわけです。来期も、素晴らしい教誡との出会いを大切にしつつ、楽しく頑張っていきたいと思います。

9月28日(火) 「僧院の入門課程 ドゥータ」

9月10日の記事でも御紹介しましたが、ポタラ・カレッジの秋季集中講座として、10月9日(土)・10日(日)の二日間で実施する集中講座は、「僧院教育の入門課程 ドゥータ」がテーマです。担当は、ガワン・ウースン先生。受講者の方は、教室への出席、オンライン受講、通信受講を自由に組み合わせて参加できます。詳細は、ポタラ・カレッジ公式サイト「特別講習・集中講座」のページを御覧ください。

チベットの僧院教育では、一番最初の入門課程として、「ドゥータ(ドゥラ)」を学びます。これは、仏教論理学と阿毘達磨に基づいた存在論で、様々なものごとを定義・分類し、相互の関係性を考察してゆく内容です。仏教全般を通じて語られる五薀・十二処・十八界といった概念も、それらの定義・分類・実例などを正しく理解しておかないと、高度な哲学的論考についてゆけなくなってしまいます。なので、チベットの僧院では、最初の段階でドゥータを学び、問答の修行の基礎固めをすることになっています。そうした僧院教育の概要について、本サイトでも「チベット仏教の雑学」のページで紹介しています。興味のある方は是非御覧ください。

9月21日(火) 秋からの定期講習

ポタラ・カレッジの今期の定期講習は9月30日(木)で終了し、来期は10月21(木)から始まります
東京センターの新規開講は、「前行道場 帰依と菩提心」、「ナーガールジュナ 宝行王正論」、「死者浄化儀礼の実践」、「ツォンカパ 秘密集会の願文」、「宝徳蔵般若経」の5科目です。

新しい定期講習について、公式サイト正式な御案内ページ受講申し込み機能付き)は、10月初め頃にアップする予定です。
その前に、新規開講コースなどを御紹介するため、暫定的な御紹介ページを作りました。こちらを御覧ください。

9月20日(月・祝) 簡易立体曼荼羅の動画

昨日またギュトゥー寺から、とても勉強になる貴重な動画がアップされました。

https://youtu.be/QD8rl5txKig
これは、「秘密集会」の簡易立体曼荼羅です。
僧侶たちの学修のため、紙など簡便な素材を使って建立します。ギュトゥー寺では、例年これを行なっています。成就法を正しく修習するため、立体曼荼羅を詳細に観察することが、非常に役だつからです。
言うまでもなくギュトゥー寺は、ゲルク派最高格式の密教専修道場です。本気で密教を徹底的に学修しようという場では、このように、実用本位のやり方で立体曼荼羅を活用しているのです。そうした事例からも、私が機会あるごとに立体曼荼羅の重要性を強調している意味を、無上瑜伽タントラの灌頂を受けた方々には是非分かって欲しいと思います(こちらも御参照ください)。
なおこの映像で、南の地面の外廊部分が黄色くなっていないのは、何らかの理由でそこだけ作業が遅れ、撮影に間に合わなかったのではないかと思われます。

9月15日(水) 曼荼羅線引きの動画

きょうは、ギュトゥー寺の修行僧たちが泥で三大本尊の曼荼羅を作っている、珍しい動画を御紹介しましょう。いずれも、寺務所からYouTubeに投稿されたもので、主に秘密集会曼荼羅を撮っています。

https://youtu.be/K68SDM6DJ6I
まずこれは、昨日アップされたばかりのもので、最初に梵線を引いてから円を描くところです。

https://youtu.be/2gzMh7wt3nY
これは去年のものです。プロセス的には上の動画より後で、門廻りやトラーナあたりをやっています。但し、3分35秒以降は、ヤマーンタカの曼荼羅に変わっていますね。
 
https://youtu.be/9ap-IW4lCnE
これも去年のもの。完成した秘密集会曼荼羅を使い、僧院長が講説なさっています。

泥で作るのは、練習のため何度でもやり直せるからでしょう。
線引きの様子が分かりやすく写っているので、ポタラ・カレッジの講習で曼荼羅儀軌を学んだ方々には、特に参考になるのではと思います。

9月10日(金) 秋の集中講座

ポタラ・カレッジ東京センター今期の定期講習は、9月30日(木)までです。来期は、10月21日(木)から始まります。9月の祝日と、10月の定期講習が無い期間中に、次のとおり秋季集中講座を予定しています。

1.ダライ・ラマの科学と哲学 クンチョック・シタル担当
9月23日(木・祝)・10月16日(土)・17日(日)午前11時~午後5時
教室への出席・オンライン受講・通信受講(録音ダウンロード等)の3つを併用できます。

2.マハームドラーの解説 Ⅳ ゲシェー・ソナム・ギャルツェン担当
10月2日(土)・3日(日)午後1時~6時
オンライン受講・通信受講(録音ダウンロード等)の2つを併用できます。無上瑜伽タントラの大灌頂を受けている方が対象です。

3.僧院教育の入門課程 ドゥータ ガワン・ウースン担当
10月9日(土)・10日(日)午前11時~午後5時
教室への出席・オンライン受講・通信受講(録音ダウンロード等)の3つを併用できます。

詳細はこちらのページへ順次掲載しますので、御覧ください。受講のお申し込みは、そのページに詳細が掲載されてから受け付けますメール等でのお申し込みも同じ扱いなので、そのページへ掲載後に行なっていただけると助かります)。

9月 7日(火) 「構築された仏教思想 ツォンカパ」

これもまた、御恵贈いただいてから大巾に遅れての御紹介ですが、チベット仏教ゲルク派の教理・実践を概観するのに適した書物です。

松本峰哲 著『構築された仏教思想 ツォンカパ佼成出版 ISBN978-4-333-02844-3

構築された仏教思想 ツォンカパ

時代背景、宗祖ツォンカパ大師の御生涯、実践体系として「ラムリム」の紹介、思想体系として中観哲学の紹介、無上瑜伽タントラを中心とする密教の紹介・・という流れで、要点をよく整理して簡潔にまとめられています。
「入門書以上、専門書以下」というコンセプトなので、仏教一般や日本仏教はある程度御存じの方が、チベット仏教について概要を知りたいというときなど、大変役にたつのではないかと思います。

9月 3日(金) 善通寺公開講座第7回終了

8月は、まるまるブログの更新をサボってしまいました(汗)。大変申し訳ありませんでした!

もう2週間前になりますが、8月19日(木)と20日(金)の両日、総本山善通寺(香川県)の「チベット仏教公開講座」第7回を担当させていただきました。コロナの状況が非常に悪い時期でしたが、会場は広々としていて換気も十分な場所で、何の問題もなく無事に終了できました。
御参加くださった皆様と、御関係者各位に、心から随喜とともに感謝いたします。今回は、カルマの因果、三宝への帰依、死の無常などがテーマとなりました。併せて、日々の勤行や灌頂受法の前行として最適な「ガンデン・ラギャマのグルヨーガ」について、やや詳しく行法解説しました。
次は最終回なので、コロナの状況が少し改善した時期に開催したいという思いもあるため、まだ日時は未定です。決まり次第、このブログでもお知らせします。

明星口に入る

善通寺は弘法大師空海の御誕生所であり、生家の場所へ後に御影堂が建立されています。その御影堂の秘仏「瞬目(めひき)大師」を模写したお掛け軸が、公開講座の会場の御本尊となっています。
そして、講師席の背後の襖を開けると、こんな日本画があります。若き日の空海の後ろ姿。室戸岬で虚空蔵求聞持法を修行中、明けの明星が口へ飛び込んで来る体験をされた様子が描かれています。
この後、空海は留学僧として唐へ渡ることになり、母親のために形見として残した自画像が「瞬目大師」だといいます。そして唐から帰国して間もなく、生家の東側に隣接する敷地に、長安の青龍寺を模して真言密教の根本道場を開山しました。これが、善通寺の伽藍の始まりです。

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