ポタラ・カレッジ齋藤保高の個人サイトです。チベット仏教の伝統教学について、質の高い情報を提供します。

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このページは、数日おきに更新します。
ブログのように、新しい記事を上に加えてゆきます。
古い記事は、2~3箇月程度で、過去のブログのページへ移します。
ポタラ・カレッジの近況報告や行事に関することなど、最新の情報を書きますから、是非頻繁にチェックしてみてください。

7月15日(水) ポタラ・カレッジ8月の予定

ポタラ・カレッジ東京センターの定期講習は、8月8日(土)から21日(金)まで夏季休講となります。
その間に、次のとおり特別講座を実施する予定です。

1.カーラチャクラの概要
 ダライ・ラマ14世法王猊下が世界平和の祈りを込め、世界各地で大灌頂法儀を厳修なさっている「カーラチャクラ(時輪)」について、教えの特色や灌頂の概要を分かりやすく紹介します。来年1月のブッダガヤに於ける大灌頂の受法を検討している方はもちろん、そうでなくても密教に関心のある方にはお奨めの内容です。
 日時:8月8日(土)午前11時から午後5時まで (途中1時間昼休み)
 講師:クンチョック・シタル(ポタラ・カレッジ副会長・主任講師
 
2.「中論」第九品の解説
 中観派の根本聖典であるナーガールジュナ(龍樹)『中論』のうち。第九品「先住者の考察」について解説します。今回の特別講座では、ツォンカパ大師による『根本中論大註・正理の海』に沿い、人無我の教えをできるだけ平易に説明します。
※ 講師の共訳書『全訳 ツォンカパ 中論註 正理の海』(起心書房)を参考図書に用います。
 日時:8月9日(日)午前11時から午後5時まで (途中1時間昼休み)
 講師:クンチョック・シタル

3.ダライ・ラマ三世のラムリム
 二日間かけて「ラムリム」の教えを集中的に解説します。今回の教材は、ダライ・ラマ三世の『ラムリム・セルシュンマ』です。これは、ツォンカパ大師御自身が「ラムリム」の要点を凝縮してまとめた『ラムリム・ドゥートゥン』に対する、比較的簡潔な解説書で、集中講座のテーマとして大変ふさわしいものです。
 「ラムリム」は、チベット仏教の教理と実践を整合性ある一大体系にまとめあげた教えです。密教の本格的な灌頂を受けるためには、「ラムリム」を何らかの形で学修していることが条件とされますが、今回もそうした機会の一つになります。
 日時:8月15日(土)・16日(日)午前11時から午後5時まで (1時間昼休み)
 講師:ゲシェー・ソナム・ギャルツェン(ポタラ・カレッジ会長・主任講師

いずれも、どなたでも御参加いただけます(要受講申込)。
お問合せ・お申込みは、TEL.03-3251-4090、info@potala.jpにて承わります。

なお、8月の大阪教室は23日(日)にガワン先生の担当で、名古屋教室は29日(土)に私の担当で実施致します。


7月 4日(土) 在日チベット人会の法要

当日の御紹介になってしまい、申し訳ありません。
在日チベット人コミュニティー(TCJ)による「ダライ・ラマ法王のお誕生日を祝う長寿祈願法要」が、本日午後1時から、真言宗豊山派大本山護国寺(東京都文京区)の大師堂で行なわれます。
ポタラ・カレッジのゲシェー・ソナム・ギャルツェン師が導師をお勤めします。
私自身は担当の講習があるため参列できませんが、御都合よければ是非いらっしゃってみてください。どなたでも自由に参加できます。
詳しくはこちらを(TCJのサイトが別ウィンドウで開きます)。

なお、ポタラ・カレッジ東京センターでの法要は、以前にお知らせしたとおり、御誕生日の当日、7月6日(月)午後7時45分から厳修します。

7月 3日(金) ザムリン・チサン無事修法

5月14日の記事でお知らせした「ザムリン・チサン」、お蔭様で無事に終わりました。場所は、埼玉県飯能市の丘陵、真言宗智山派清泰寺の境内です。日照りもなく雨も降らず、屋外での修法には理想的な天候でした。
参加者の皆様、お疲れ様でした。今回は、地元の「飯能・チベットを知る会」メンバーの方々も御参加いただき、とてもよかったと思います。
清泰寺住職御夫妻の御厚意に、心より感謝いたします。

6月25日(木) 曼荼羅コースの経過報告

またまたブログの更新を長期間サボってしまい、申し訳ありません。
それにしても、月日の流れは速いですね!

東京センターの定期講習で私が担当している「曼荼羅の線引き儀軌」のコースですが、前回の日曜で「グヒヤサマージャ」聖者流曼荼羅の線引きそのものは終わりました。
今度の日曜からは、彩色儀軌の講読に入ります。これは線引き儀軌よりも短いので、わりと早く終わるはずです。
その後は、受講者の方々の希望で、立体曼荼羅儀軌を概観したいと思います。立体曼荼羅は、成就法の修行で観想する修習義の曼荼羅に近い構造だから、瞑想にも直接役だつ内容です。

それにしてもこのコース、今までの定期講習にない新テーマということもあり、勉強していてとても楽しいですね。
一般的に仏教の学修というのは、一生懸命努力しても、その結果がすぐ目に見える形で出てくるものではありません。これは当然のことですよね。しかしこのコースは、学んだ成果がそのまま曼荼羅の図形となって現われるから、本当に楽しみながら勉強できます。

ところで、チベット密教の概説書などに、「生起次第の修行では、曼荼羅を細部まで克明に観想する」と書かれていること、よくありますよね。そういう説明を読んで、「とても自分にはできそうもない・・」なんて思ったこと、ありませんか?
でも、そんな心配全然ないです。こうして線引き儀軌などを学び、自分で曼荼羅を描いてみれば、イヤでも細部まで克明にイメージします(笑)。

6月 8日(月) チベットレストラン「タシデレ」

昨夜の「ゲシェー・ソナム師満行祝賀パーティ」の会場、チベットレストラン&カフェ「タシデレ」について、ちょっと御紹介しましょう。
東京に新しくオープンしたばかりの、チベット人経営の本格チベット&インド料理レストランです。
パーティで実際に食事させていただき、ごく一例ですけれど、チベット料理のモモやピンシャ、インド料理のマトンカレーなど、どれをとってもすごく美味しく、ついつい食べ過ぎてしまいました(笑)。本格的なチベット料理にこだわりながら、多くの日本人に合いそうな味です。これなら、コアなチベット好きでなくても、十分に満足できると思います。けっこう広く、落ち着けるスペースなので、巾広い目的で利用してみてください。是非お奨めです!
行き方は、都営地下鉄新宿線曙橋駅から徒歩5分。A4出口の階段を上がって地上へ出たら、右へ行きます。そのまま靖国通りの歩道(市ヶ谷方面へ向かい、右側の歩道)を歩き、Essoガソリンスタンド、ローソンの前を通り過ぎると、お店の前へ着きます。合羽坂下バス停の目の前です(少し手前に、別のインド料理店があるので、お間違えないように)。
所在地・お問合せ先は、次のとおりです。
東京都新宿区坂町26-21 永谷ビル1F
TEL.03-6457-7255
tibetrestaurant@tashidelek.jp

5月24日(日) 定例法要

本日午後6時45分から、ポタラ・カレッジ東京センターで、ゲシェー・ソナム先生が導師を勤め、定例法要を厳修します。
前の記事で書いたとおり、既にサカダワに入っていますから、今日の法要も普段に増して功徳を積むことができるはずです。
特に、サカダワ満月の日(6月2日)の法要に参加できない方は、今日もし御都合がつけば、善い機会ですから是非いらしてください。

5月19日(火) サカダワ

今日から、チベット暦4月「サカダワ」に入ります。サカダワは、お釈迦様に有縁の月なので、功徳を積むのによい機会と考えられています。
特にサカダワの満月の日(チベット暦4月15日、今年の場合新暦6月2日)は、お釈迦様の誕生・成道・涅槃の御縁日とされています(誕生については、8日とする説もあります)。
一つ前の記事でお知らせしたとおり、6月2日(火)午後7時45分からポタラ・カレッジ東京センターで、ゲシェー・ソナム・ギャルツェン師が導師を勤めて「サカダワ法要」を厳修します。どなたでも御参加いただけます。御都合つけば、是非いらっしゃってください。

5月14日(木) ポタラ・カレッジ6・7月の予定

ポタラ・カレッジの6月から7月にかけての予定を、簡単に御紹介しておきます。場所は、特記なければ、ポタラ・カレッジ東京センターです。

サカダワ法要 6月2日(火)午後7時45分〜9時15分
チベット暦の4月15日、お釈迦様の誕生・成道・涅槃の御縁日です。

ゲシェー・ソナム・ギャルツェン師満行祝賀パーティ 6月7日(日)午後7時〜9時
チベットレストラン「タシデレ」(東京都新宿区坂町26-21 永谷ビル1F)にて
三年間の大親近行(密教の集中的な瞑想)の満願とポタラ・カレッジへの復帰をお祝いします。会員・受講者有志の主催、事前の参加申込みが必要です。

※ 6月28日(日)の定例法要はお休みします。

ザムリン・チサン 7月2日(木) 午前10時30分〜午後1時ごろ
真言宗智山派清泰寺(埼玉県飯能市大字中居214)にて
この世界の様々な護法善神へお香を供養する法会。屋外の大自然の中で修法します(雨天の場合は、お寺の本堂にて)。

ダライ・ラマ法王御誕生日法要 7月6日(月)午後7時45分〜9時15分
ダライ・ラマ十四世法王テンジン・ギャツォ猊下80才の御誕生日をお祝いし、御長寿を祈願します。

初転法輪御縁日法話「四聖諦の教え」 7月20日(月・祝)午後1時30分〜3時30分
ゲシェー・ソナム・ギャルツェン師
お釈迦様が最初の説法でお説きになった四諦の教えなどをもとに、仏法を日常生活でどのように活用するか、初心者にも分かりやすくお話しします(要申込)。

初転法輪法要 7月20日(月・祝)午後4時〜5時15分
チベット暦6月4日、お釈迦様が初めて法をお説きになった御縁日です。ポタラ・カレッジ東京センター開基の日にも当たります。

5月 7日(木) 曼荼羅の線引き儀軌

大型連休も終わり、ポタラ・カレッジ東京センターの定期講習は今日から再開です。
その中で、自分担当の新規開講コース「曼荼羅の線引き儀軌」(日曜午前11時~12時30分)について、このブログではまだ触れていなかったので、簡単に御紹介しましょう。

チベット密教芸術の極致としてよく知られている砂曼荼羅は、瞑想の中で行者がイメージする仏国土の様子を、平面図として描いたものです。この砂曼荼羅を作るには、まず輪郭となる線を引き、それに合わせて彩色する必要があります。こうした線の引き方や彩色法は、伝統的な儀軌で厳密に定められています。
今回のコースでは、それらの儀軌を読み解き、曼荼羅の描き方を理論的に明らかにしたいと思います。
教材には、ロンタ・ロサン・タムチュー・ギャツォ師の「グヒヤサマージャ曼荼羅描法」を用います。内容は日本語で解説しますから、チベット語を学んでいなくても参加可能です。
視覚的な要素の強い内容なので、通信受講の扱いにはしていません。ただ、原則として出席できる方が時々欠席するというケースなら、録音の提供と質疑でフォローできると思います。
現時点で受講者数は少ないですから、瞑想でイメージする曼荼羅とも関連づけながら、かなり懇切丁寧な説明が可能なはずです。
曼荼羅の描き方や瞑想法に関心のある方は、是非一度見学してみてください(四部タントラいずれかの灌頂や許可灌頂を受けている必要があります)。

なお、曼荼羅の意味に関しては、こちらのページも御参照いただければと思います。

4月29日(水・祝) 観音菩薩の陀羅尼に関連して

4月2日の記事でお知らせしたとおり、本日はポタラ・カレッジ東京センターで、特別講習「観音菩薩の成就法」がありました。
担当のゲシェー・ソナム先生は、三年間の大親近行を終えてポタラ・カレッジに復帰したばかりのため、長時間の講義は本当に久しぶりです。それで私も少し心配だったのですが、参加者の皆様のお蔭で無事に終わり、本当によかったと思います。

以下は受講されたかた向けの話になりますが、午後の講義の中で、観音菩薩の陀羅尼の語義解釈を、所作タントラの実践理論と結び付けて説明した箇所があり、少し難解だったと思います。
そこで出て来た所作タントラ独特の用語(例えば、勝義などの六本尊、火に安住する禅定、etc.)について、一般的な意味内容は、ツォンカパ大師の『真言道次第広論(ガクリム・チェンモ)』第二品などで学ぶことができます。拙著『ツォンカパのチベット密教』では、第2章2節のpp.62〜67あたりに概要の説明があります。もしお持ちの方は、ちょっと目をお通しになれば、復習に役だつかもしれません。


4月25日(土) 日曜の定例法要はソナム先生が導師です

ポタラ・カレッジ東京センターで26日(日)午後6時45分から厳修される定例法要は、久しぶりにゲシェー・ソナム先生が導師を勤めます。
御都合よければ、是非いらっしゃってください。どなたでも、自由に御参加いただけます。

4月23日(木) 究竟次第を学ぶ意味

ポタラ・カレッジ東京センターの定期講習が、20日(月)から始まりました。
私の担当は、「五次第明灯」(土曜13:30-15:00)と「曼荼羅の線引き儀軌」(日曜11:00-12:30)。両方とも、今春からの新規開講です。

「五次第明灯」は、「グヒヤサマージャ」聖者流の究竟次第に関する宗祖ツォンカパ大師の詳細な解説書です。あらゆる仏法の頂点に位置づけられる「グヒヤサマージャ」聖者流の、しかも一番高度な段階である究竟次第がテーマですから、そう簡単な内容ではありません。
こうしたテーマを定期講習で取り扱うことに対し、「究竟次第のような密教の奥義を、初心者が学んでもよいのだろうか?」とか、「先に生起次第を徹底的に修行しなければいけないのだから、いま究竟次第を学ぶのは早すぎるのではないか?」といった疑問が生じてくるかもしれません。
そういう考え方は、一見すると教えに対してまじめに取り組んでいる態度のように感じられますが、実は大きな誤解に基づいています。
この点を明らかにすることは大変重要なので、2年前の記事でも書きましたが、要旨を再掲したいと思います。

究竟次第を学ぶためには、無上瑜伽タントラの大灌頂を受法し、三昧耶と律義を守っていることが、最低条件として絶対に必要です。それゆえ、今回の「五次第明灯」のコースも、参加資格を無上瑜伽タントラの灌頂受者に限定しています。
しかし、そうした条件を満たしているならば、初心者でも究竟次第を学ぶことはできます。と言うより、なるべく早めに学んだほうが、むしろ望ましいのです。なぜでしょうか?
宗祖ツォンカパ大師は、『真言道次第広論』第十一品の中で、無上瑜伽タントラの学修順序を、次のように明示しています。

大灌頂の受法→三昧耶と律義の保持→聞と思により生起・究竟二次第を学ぶ→生起次第の修習→究竟次第の修習

三昧耶と律義の保持は、具体的には「六座グルヨーガ」と懺悔の修行です。生起次第の修習は、成就法の実践です。だから、「成就法を徹底的に修行してからでないと、究竟次第を学んではいけない」などと考えるのは、正しくありません。
究竟次第を本格的に修習できるのは、たしかに、成就法を徹底的に修行して生起次第に堪能になった後です。けれども、そのことと、「聞と思により究竟次第を学ぶこと」を混同してはいけません。
生起次第の修習より前に、聞と思によって究竟次第を学んでおいたほうがよい理由は、極めて明白です。それは、生起次第を修習する主目的が、「究竟次第を本格的に修習できるようになるため、行者の心相続を熟させること」にあるからです。この目的のため、生起次第の諸々の行法は、究竟次第と行相が一致するように設定されています。それを意識して成就法を修行するためには、あらかじめ究竟次第の内容を知っておかなければいけません。よく考えれば、至極当然のことです。
生起次第では、本尊ヨーガを修習し、曼荼羅を観想し、供養したり真言を念誦したりします。それらの要素自体は、四部タントラの全てに共通するものです。でも、究竟次第と行相を一致させてそれらを修習するという点は、無上瑜伽タントラの生起次第だけに見出される極めて優れた特長です。
もし、究竟次第との行相の一致を意識せずに生起次第を実修すれば、瑜伽タントラ以下と大差ないものになってしまいます。無上瑜伽タントラの真価を十分発揮した生起次第になるか否かは、行者の心の持ち方一つに懸かっているのです。だから、究竟次第を意識して成就法を実修することに、初心者のうちから慣れておいたほうがよいと思います。
こうした点も考慮し、今回の「五次第明灯」のコースは、通信受講併用とします。無上瑜伽タントラの大灌頂を受けている方なら、遠方にお住まいでも受講可能です。

4月15日(水) ダライ・ラマ法王御法話

12日(日)と13日(月)の二日間、昭和女子大学人見記念講堂(東京都世田谷区)にて、「ダライ・ラマ法王来日法話」を聴聞させていただきました。法王猊下御来日のたびに法王事務所の主催により首都圏で行なわれる公開行事としては、今までにないほど完全に仏教一色の内容で、とても素晴らしい受法の機会となりました。あくまで仏教を学修したい自分にとっては、大変に有難いことです。
いつも分かりやすい通訳で定評のマリア・リンチェンさん、主催者である法王事務所のルントク代表をはじめ、開催のために尽力された関係者各位、ボランティアの皆様に、心から随喜して感謝したいと思います。
今回のテーマは、「般若心経」、ナーガールジュナ「菩提心釈」、カマラシーラ「修習次第・中編」、十一面千手観音の灌頂、カサルパナ観音の許可灌頂、観音を本尊とするポワの行法伝授など、非常に盛りだくさんです。そのため、各々のテーマについて詳しく解説なさる時間的余裕はなく、概要の紹介や要点の説明が中心となりました。法王猊下が撒いてくださった教えの種を、受者各自がそれぞれの方法で学修を深め、育ててゆく必要があります。猊下御自身も、おそらくそのようなお考えから、今回のテーマをお選びになったのではないかと思います。

「菩提心釈」については、3月26日の記事で御紹介した法王猊下の最新刊『ダライ・ラマ“菩提心の解説”』(マリア・リンチェン訳、大蔵出版)で詳しく学ぶことができます。「修習次第・中編」については、残念ながら品切れ重版未定となっておりますが、『ダライ・ラマ 大乗の瞑想法』(クンチョック・シタル監訳、鈴木樹代子訳、齋藤保高原典訳、春秋社)で詳しく学べます。
「十一面千手観音」については、ポタラ・カレッジ東京センターで、ゲシェー・ソナム・ギャルツェン師が成就法の解説を行ないます。4月29日(水・祝)午前11時~午後5時(お問合せは、info@potala.jpまで)。

今回の御法話が、法王猊下御来日時の公開行事の善き前例となることを、是非期待したいと思います。このような仏教の本格的内容は、モンゴル、台湾、韓国、その他アジア諸国から参加された多勢の仏教徒の方々にとっても、大変有意義だったはずです。最近では、法王猊下の御訪問が可能な東アジアの国は日本ぐらいになってしまったので、近隣各国の仏教徒の受法機会を考慮することも重要だと思います。


4月 2日(木) ポタラ・カレッジGWの予定

4月に入ったので、ポタラ・カレッジ東京センターのゴールデンウィーク特別講習の予定をお知らせしたいと思います。

1.観音菩薩の成就法 4月29日(水・祝)午前11時~午後5時
ダライ・ラマ法王猊下来日御法話で授けられる観音菩薩許可灌頂に合わせ、本尊の成就法を解説します。ゲシェー・ソナム・ギャルツェン担当。

2.「中論」第七品・第八品の解説 5月2日(土)~3日(日・祝)両日とも午前11時~午後5時
聖者ナーガールジュナ(龍樹)『根本中論頌』の第七品「生住滅の考察」と第八品「行為者とカルマの考察」を、宗祖ツォンカパ大師の註釈に基づいて平易に解説。クンチョック・シタル担当。

3.心の訓練と忍辱の修行 5月4日(月・祝)~6日(水・休)三日間とも午後1時30分~5時
ゲシェー・ランリ・タンパ『ロジョン・ツィクギェーマ(八つの詩頌からなる心の訓練)』とシャーンティデーヴァ『入菩薩行論』第六品忍辱波羅蜜に基づき、自己中心的な心を菩薩の利他心へ転換してゆく心の訓練を解説。ゲシェー・ソナム・ギャルツェン担当。
三年間に渡る大親近行を満願したゲシェー・ソナム師から直接教えを受ける善い機会です!

※ なお特別講習の実施に伴い、東京センターの定期講習は、4月29日(水・祝)~5月6日(水・休)の間、全クラス休講となります。

お問合せ・お申込みは、info@potala.jpまで。

4月 1日(水) アティーシャ大師「菩提道灯論」の和訳

チベット仏教中興の祖師アティーシャの主著として有名な『菩提道灯論(チャンチュプ・ラムドゥン)』の和訳が出版されました。

全訳 アティシャ 菩提道灯論』望月海慧訳、起心書房、A5版384ページ、7,700円+税

インドからチベットへ招かれたアティーシャ大師がこの『菩提道灯論』を説いたことにより、チベット仏教に「ラムリム(道次第)」という考え方が確立され、後にゲルク派宗祖ツォンカパ大師の『菩提道次第広論(ラムリム・チェンモ)』で集大成されました。
まさに「ラムリム」こそ、ゲルク派の教理・実践の指針となる教えですから、その源流である『菩提道灯論』の全訳が今回出版されたのは、大変意義深いことだといえるでしょう(「ラムリム」についてはこちらを参照)。
この本では、『菩提道灯論』の根本頌と自註の和訳のほか、パンチェン・ラマ一世チューキ・ギェルツェン大師による註釈等の和訳も収録されていて、理解にとても役だちます。

なお起心書房からは、静春樹著『ガナチャクラと金剛乗』も同時に刊行されています。

詳しくは、起心書房のサイトを御覧くださいこちらをクリックすると、別ウィンドウで開きます)。


3月30日(月) 「ガクリム」等のコース終了

ポタラ・カレッジ東京センターの定期講習で私が担当していた「チベットの般若心経」、「真言道次第広論(ガクリム・チェンモ)」、「ヤマーンタカ十三尊成就法」の三コースが、昨日までに全て終了しました。いずれも、熱心な受講者の方々が参加してくださり、本当に有難いことだと思います。
中でも「ガクリム」のコースは、2010年秋に新規開講したので、4年半の長丁場となりました。その間には、「ガクリム」をテーマとした拙著『ツォンカパのチベット密教』も日の目を見ることになり、とても感慨深いものがあります。

これまでの「ガクリム」の時間帯(土曜午後1時30分~3時)には、2月6日の記事でも御紹介したように、「五次第明灯(リムガ・セルドゥン)」のコースが4月下旬からスタートします。ゲルク派密教の最終到達点と言うべき最も深遠な教えですから、読むだけでも決して簡単ではありませんが、偉大なラマたちから受けた御恩の数々を顧みつつ、頑張って取り組んでゆきたいと思います。
無上瑜伽タントラの大灌頂受法者で、二次第を本格的に修行してゆきたいとお考えの方には、とても役だつ内容が盛りだくさんのはずです。是非一緒に、究極の密教の学修に精進しましょう!

3月26日(木) ダライ・ラマ法王の新刊「菩提心の解説」

ダライ・ラマ法王猊下の新しい本格的仏教書が、間もなく刊行されます。

ダライ・ラマ “菩提心の解説”』マリア・リンチェン訳、大蔵出版、四六判288ページ、2,700円+税

テーマは、『グヒヤサマージャ』根本タントラ第二分に関する聖者ナーガールジュナ(龍樹)の解説書『菩提心釈』です。
ダライ・ラマ法王は、この『菩提心釈』について、たびたび御法話をなさっています。今回の御本は、2005年に金沢で行なわれた御講義をもとにし、他の幾つかの御法話で補完してまとめられたものです。世俗菩提心と勝義菩提心の解説、その中でも中観帰謬論証派による空性理解の考察など、極めて重要かつ深遠な内容を扱っています。

詳しくは、大蔵出版のサイトを御覧くださいこちらをクリックすると、別ウィンドウで開きます)。

4月12日(日)と13日(月)に東京で開催される「ダライ・ラマ法王来日御法話」でも、「菩提心の解説」がテーマの一つにあげられており、『菩提心釈』をもとにした教えが行なわれるはずです。
この御本は、4月2日頃から書店に並び始め、法王の御法話会場でも販売されるそうです。

3月25日(水) ダライ・ラマ法王庁日本語サイト

ダライ・ラマ法王庁公式サイトの日本語版が公開されました。
こちらをクリックすると、別ウィンドウで開きます。
既存のコンテンツの和訳が中心ですが、日本語版独自の内容もあり、とても充実した出来映えとなっています。
作成に携わった方々の御努力に、敬意を捧げ随喜したいと思います。

3月20日(金) 日曜はチャンパ・リンポチェ五回忌御縁日

2月18日の記事でお知らせしたとおり、明日(21日)は、ポタラ・カレッジ東京センターで「ヤマーンタカ十三尊成就法実修会」を行ないます。これは、私が担当させていただきます。
参加者の方は、略本成就法のテキストと、もしお持ちであれば、法具類(金剛、鈴、ダマル、内供器、念珠など)を御持参ください。お持ちでなくても、参加に支障は全くありません。チベット式の絨毯に座って修行するため、座りやすい楽な服装でいらしてください(下に座るのが困難な場合は、椅子を用意します)。また、経本や法具類を置くための敷物も、御用意なさった方がよいと思います。
まだそれほど人数が多くないので、今からでも参加申し込み可能です。

さて翌22日(日)は、午後6時45分から、定例法要があります。ちょうどこの日は、4年前に大阿闍梨チャンパ・リンポチェ師が示寂された御縁日です。
法要の中身は普段と同じですが、リンポチェの遺徳を偲び、御恩に思いを馳せて、「上師供養儀軌」を厳修したいと思います。
御都合がよければ、是非いらっしゃってください。

3月10日(火) 春からの定期講習の御案内

ポタラ・カレッジでこの春から始まる定期講習について、概要を紹介するページをアップしました。
こちらです。

この4月下旬からは、三年間に渡る大親近行(密教の集中的な修行)を満願したゲシェー・ソナム・ギャルツェン師(チベット仏教普及協会会長・主任講師)が、ポタラ・カレッジ東京センターの定期講習指導に復帰します。
ゲシェー・ソナム師の担当する講習は、次のとおりです。
 菩提道次第(ラムリム金曜18:30-20:00
 入菩薩行論 土曜18:45-20:15
 瞑想教室 三十七菩薩行 日曜15:15-16:15
 前行道場 帰依と発菩提心 日曜17:00-18:30
いずれも、チベット仏教の教理・実践に関する最重要の内容ばかり。
初心者の方でも参加できます。
ゲシェー・ソナム師のもとで本格的な学修を始める絶好のチャンスです!!
詳しくは、今回アップしたページを御覧ください。
http://rdor-sems.jp/index.php?go=iZhmWm

3月 2日(月) 祈願大祭「ムンラム・チェンモ」法要

チベット暦1月の満月の日(今年の場合、新暦の3月5日)は、「チョトゥル・トゥーチェン」といい、お釈迦様が神変により諸魔を降した日とされています。ダライ・ラマ法王の仮宮殿があるダラムサラの中央寺院では、この日を中心に祈願大祭(ムンラム・チェンモ)が挙行され、宗派や僧俗の別なく大勢の人々が参集します。
ポタラ・カレッジ東京センターでも、5日(木)午後7時45分から祈願大祭法要として「上師供養(ラマ・チューパ)」を厳修します。
釈尊の偉業に随喜して功徳を積み、祈りを捧げる善き機会です。どなたでも自由に御参加いただけますので、御都合がよければ是非いらっしゃってください。
お問い合わせは、TEL.03-3251-4090、info@potala.jpまで。

2月25日(水) 射庭一嘉 展

ポタラ・カレッジ会員の日本画家、射庭一嘉さんの個展が、3月2日(月)~7日(土)に開催されます。時間は、午前11時~午後6時(最終日は午後5時まで)。会場は、画廊宮坂(東京都中央区銀座7-12-5 銀星ビル4F)です。

2月19日(木) チベット暦正月

༄༄།། ནམ་ལོ་གསར་ལ་བཀྲིས་བདེ་ལེགས་ཞུ །།

本日は、チベット暦2142年の元旦です。
新年「ロサル」を迎え、信心深いチベットの人々が平和な生活を送れるよう、改めて心から祈念したいと思います。

2月18日(水) 3月・4月の行事予定

ポタラ・カレッジ東京センターで3月から4月にかけて予定されている行事を、まとめて簡単に御紹介します。

1.祈願大祭法要 3月5日(木)午後7時45分~
チベット暦1月15日、釈迦牟尼仏による降魔の御縁日。クンチョック・シタル先生を導師に、上師供養の法要を厳修します。どなたでも、自由に御参加いただけます。

2.ヤマーンタカ十三尊成就法実修会 3月21日(土・祝)午後1時30分~5時
参加者全員で成就法を実地に修行する会です。要点では、簡単な行法解説も行ないます。ヤマーンタカ十三尊の大灌頂を受法している方が対象です。斎藤保高担当。

3.中観八難処の解説 Ⅲ 4月4日(土)・5日(日) 午前11時~午後5時
1月8日の記事で御紹介した「中観八難処」が2回で終わらなかったため、続きを二日間かけて実施します。ガワン・ウースン担当。

4.観音菩薩の成就法 4月29日(水・祝)午前11時~午後5時
ダライ・ラマ法王猊下来日御法話で授けられる観音菩薩許可灌頂に合わせ、本尊の成就法を解説します。担当者未定。 

なお、東京センターの定期講習は、今期が3月31日(火)まで、来期は4月20日(月)からスタートの予定です。
来期の定期講習については、名古屋教室・大阪教室も含め、近日中に新しい紹介ページを作りたいと思います。

お問合せ・お申込みは、TEL.03-3251-4090、info@potala.jpにて承わります。

2月 6日(金) 今春から「五次第明灯」の講読を始めます

いつの間にか2月となり、既に立春も過ぎてしまいました。月日の経つのがあまりにも早く、とても焦ってしまいます(汗)。

さて、この春4月下旬からスタートするポタラ・カレッジ定期講習について、そろそろお知らせしなければいけませんね。
とりあえず、私が担当させていただく新規開講コースを、今日は一つだけ御紹介致しましょう。

『五次第明灯』の講読 毎週土曜 午後1時30分~3時 【通信受講併用方式】
『五次第明灯(リムガ・セルドゥン)』は、宗祖ツォンカパ大師による「グヒヤサマージャ」聖者流究竟次第の詳細な解説書です。このゲルク派密教究極の教えを、できるだけ分かりやすく読み解いてゆきたいと思います。
これは、以前から「そろそろやらなければ」と考えつつ、なかなか実現できなかったテーマです。いま開講中の『真言道次第広論(ガクリム・チェンモ)』究竟次第解説が3月末に終わるので、内容的に深いつながりのある『五次第明灯』を開講する時機が、ようやく熟したといえるでしょう。
「五次第」は「グヒヤサマージャ」聖者流の究竟次第の行法ですが、ツォンカパ大師の密教教学では、「ヤマーンタカ」など他の究竟次第の行法も「五次第」に結び付けて解釈します。従って、無上瑜伽タントラの大灌頂を受けた方がこれを学べば、巾広く役にたつ内容です。
「五次第のような密教の奥義を、初心者が学んでもよいのだろうか?」と疑問に思う方もおられるかもしれませんが、無上瑜伽タントラの大灌頂を受けていれば、初心者が学んでいけないなどということは決してありません。その点については、2年前の記事ですが、是非こちらを御参照ください。
『五次第明灯』は分量的に結構多いため、最後まで読み終えるのに、何期かを要すると思われます。冒頭から学ぶためには、今回が絶好のチャンスです! まじめな動機で究竟次第を真剣に学びたい方は、是非予定しておいてください(受講資格は、無上瑜伽タントラ大灌頂の受法者となります。チベット語を学んでいなくても、受講可能です)。

1月 8日(木) 12日は新春特別講習「中観八難処」

年が明けて、早くも一週間経過ですね。
ポタラ・カレッジ東京センターの定期講習も、明日から再開です。

さて、毎年恒例の新春講習ですが、今年はガワン・ウースン師の担当で、「中観八難処」がテーマとなります。
日時は、1月12日(月・祝)午前11時~午後5時。会場は、ポタラ・カレッジ東京センターです。
中観帰謬論証派の思想哲学について、他の諸学派の見解と異なる勝れた点を八項目にまとめて宗祖ツォンカパ大師が説き明かした「カーネー・ギェー(八つの難解な要点)」を、できるだけ平易に解説します。
阿頼耶識の否定、世俗に於ける自相の否定、外境の設定、自立論証の否定、自己認識の否定、煩悩障と所知障の設定、法無我の設定、一切智の在り方などが、主なテーマとなります。
今回と2月11日(水・祝)の2回で完結の予定です。
お問合せ・お申込は、TEL.03-3251-4090、info@potala.jpにて承わります。

1月 2日(金) 『ツォンカパのチベット密教』書評

約一年ほど前に刊行された拙著『ツォンカパのチベット密教』(大蔵出版)につきまして、密教図像学者でもある起心書房の安元剛社長が、自社サイトに詳しい書評を書いてくださいました。時間をかけてじっくり精読されたうえでの評論だけに、とても的を射た御指摘だと思います。
こちらを御覧ください(起心書房サイトの「編集室から」が、別ウィンドウで開きます)。
安元社長に、心より篤く御礼申し上げます。

2015年1月1日(木) 謹賀新年

あけましておめでとうございます

今年もまた、よろしくお願い致します。
新しい年が、皆様にとって、幸せな善き一年となりますように!

昨年は、北インドのダラムサラ近郊に再建されたギュトゥー寺を二年ぶりに訪れ、博学な善知識ゲシェー・ケートゥプ・ノルサン師のもとで「ヤマーンタカ」究竟次第などを学修することができました。
ダラムサラでは、キャブジェ・デンマ・ロチュー・リンポチェ猊下(ナムギェル寺元僧院長、ポタラ・カレッジ宗教・学術顧問)と謁見する機会にも恵まれました。そのときは思いもよりませんでしたが、リンポチェは10月に御示寂されましたので、それが最後の拝謁となってしまいました。無常の教えを、改めて思い知らされた出来事です。

執筆活動の面では、『ツォンカパのチベット密教』が完成してから、しばしの休養期間という気持ちで過ごしていたら、あっと言う間に一年たってしまいました。
そろそろ次の企画に、本気で取り組まなければいけませんね。今度の課題は、宗祖ツォンカパ大師が御編纂なさった三大本尊(グヒヤサマージャ、ヤマーンタカ、チャクラサンヴァラ)の成就法。それらをまとめて、和訳してみたいと思います。

ポタラ・カレッジでは、三年間の大親近行を満願したゲシェー・ソナム・ギャルツェン師が、今年の春から東京センター定期講習などの指導に復帰します。ソナム先生やクンチョック先生を中心に皆で力を合わせ、より善い活動を積極的に展開してゆければと思います。

いつも本サイト「チベット仏教ゲルク派 宗学研究室」を御覧になってくださり、本当に有難うございます。今年も有意義な情報発信に努めて参りたいと存じますので、引き続き何卒よろしくお願い申し上げます。

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